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神々とメシア

真のお父様が明かされた、夜の神様と昼の神様とは。また、六マリアとは何だったのか。

夜の神様、昼の神様とは。万王の王、二代王、三代王とは。アダム、イエス、再臨主、真の父母、天地人真の父母とは。新しい堕落論、再臨論とは。家庭連合、サンクチュアリ協会、サンクチュアリ教会


6.アダムを中心とする摂理の過程

6-1 アダムとは、神の戒めとは

6-2 アダムの誕生、血統の保護(過程1-1)

6-3 エバの創造(過程1-2)

6-4 アダムの最初の妻(過程2)

6-5 アダムの2番目の妻エバ、そのエバより前にいた女性(過程3-1)

6-6 アダムとエバの失敗

6-7 霊的堕落と肉的堕落、原罪

6-8 長子権が兄から弟へ

6-9 ヤコブの2人の妻(過程3-2)


6-1 アダムとは、神の戒めとは

現世の人類とされるホモ・サピエンス(Homo sapiens)は、約20万年前に出現したとされている。旧約聖書の創世記に登場するアダムは、約6千年前に、創造主によって創造された最初の人間だとされているが、その時代には、既に大勢の人間がいたことになる。その大勢の人間の中から、何らかの理由で、アダムが最初に選ばれたのである。

前述のように、人間社会には悪が満ちていた。夜の神側は、このような状態を終わらせようと、守ってきた血統から一人の人間を立てて、そこから新しい人類を繁殖させようとした。その最初に選ばれた人間がアダムだった。つまり、アダムは、最初のメシアだったのである。ただし、ここでいうメシアは、一般的な救世主のイメージとは異なる。このことについては、徐々に触れていく。

ここで、夜の神側とは、ミカエル、ガブリエル、夜の神側のアヌンナキなどを含んでいるものとする。また、女神側とは、夜の女神、昼の女神、ルシファー、女神側のアヌンナキなどを含んでいるものとする。ただし、昼の女神とルシファーは、再臨主のときに、夜の神側となる。これについては、8-7および8-9で触れる。

ところで、アダムの創造については、聖書の中で、次のように記されている。
「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった。」(創世記第2章7節)

旧約聖書の記録者は、霊体を"土のちり"、魂を"命の息"と表現したのかも知れない。万王の王の霊統につながった霊体が、アダムに入ったのである。聖句中の"生きた者となった"とは、万王の王の霊統につながったという意味である。

しかし、アダムの血統は、ルシファーの影響で汚される可能性があった。それで夜の神側は、「善悪を知る木からは取って食べてはならない」という戒めをアダムに与えたのである。その戒め意味は、別の血統のDNAから遺伝子を取り入れてはいけない、ということである。


6-2 アダムの誕生、血統の保護(過程1-1)

夜の神側は、どのように血統を保護してきたのか。その方法は、近親相姦以外には無かった。つまり、父と娘、母と息子、父と娘、これを繰り返してきたのである。このパターンは同時に、父と娘、同じ父を持つ姉と弟、同じ母を持つ兄と妹、という関係でもある。

父権制は、三代王(ゼウスまたはアヌ)のときに仮復帰したため、アダムのときには父権制であった。アダムは、夜の神と昼の女神の息子である万王の王の立場となった。


6-3 エバの創造(過程1-2)

二代王は、昼の女神と、その息子である万王の王の間に生まれ、母権制となったが、アダムのときには、アダムが父権制を完全に復帰しなければならなかった。そのために、アダムの娘(同じ母を持つ妹でもある)エバが、夜の神側によって創造された。そして、アダムが主体となって、エバを妻とし、生まれた長男に長子権を与えれば、父権制と長子権が、共に復帰されるのである。

エバが"創造"されたと表現するのは、以下のような経緯があったからである。旧約聖書の創世記第2章21~22節には、「そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠ったときに、そのあばら骨のひとつを取って、その所を肉でふさがれた。主なる神は人からとったあばら骨でひとりの女を造り、人のところへ連れてこられた。」と記述されている。ここで"主なる神"とは、夜の神側のアヌンナキ(エロヒム)のことであり、"人"とはアダムのことであり、"女"とはエバのことである。また、"あばら骨"は、"生命"の誤訳だという説がある。生命とは、肉体を成長させ維持するプログラムであるが、それが"精子"を意味していたとすれば、上記の聖句は次のように解釈できる。
「夜の神側のアヌンナキは、アダムを深く眠らせ、アダムから精子を摘出した。その精子をアダムの母の子宮に注入した。(人口受精)こうして誕生したのがエバである。」

以上のようなことが理由で、アダムの母(エバの母でもある)は、生まれたエバの父親が誰なのかを知らなかった。そのため、アダムの母は、エバと共に暮らしたが、エバに父親が誰なのかを言えなかった。一方、アダムも、エバが自分の娘であり、また妹でもあることを知らなかった。そして、アダムとエバは、親子ほど年が離れていた。また、エバも同様に、アダムが自分にとってどのような存在なのかを知らなかった。このようにして、夜の神側は、将来アダムの妻となるエバを準備したのであった。


6-4 アダムの最初の妻(過程2)

夜の神と夜の女神が、法則によって、一時的に夫婦となったように、アダムは、エバと結婚する前に、同格の女性と、一時的に結婚をした。この過程によって、アダムは万王の王の位置から、夜の神の位置へと昇格した。これは創造の基本過程であった。素粒子においては、陽子と反陽子の対消滅によって、陽子が中性子を持った原子核になる。図からも分かるように、アダムには、万王の王と夜の神の二役があった。

旧約聖書の創世記第1章27節、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」という聖句において、"神"はアヌンナキ(エロヒム)のことであり、"男"は夜の神側のアヌンナキが創造したアダム、"女"はルシファー側のアヌンナキが創造した女性で、外典では名前をリリス(Lilith)という。このリリスが、アダムの最初の妻であった。

ルシファー側が、リリスを創造したのには訳があった。夜の神が、ルシファーに、女性の創造を任せていたからである。さらに、創造した女性が気に入れば、自分のものにしてもよいと、約束をしていた。

ルシファー側が創造したリリスは、アダムに対して対象の立場をとらず、自分もアダムと同格の主体の立場であることを主張したため、アダムと喧嘩をしていた。しかし、アダムはリリスに最後まで譲らなかったため、結局、リリスが自ら去って行った。これでアダムは、主体の立場を守ったことになる。


6-5 アダムの2番目の妻エバ、そのエバより前にいた女性(過程3-1)

夜の神側は、三代王によって、母権制から脱することができた。それは三代王が、姉妹の他に、同格の別の女性とも結婚をして、その長男に長子権を与えたからである。

ルシファー側は、リリスを通してアダムを主管することができなかった。しかし、再びアダムと同格の女性をアダムの前に連れて来て、アダムがその女性と結婚をすれば、ルシファー側には、その女性を通して、アダムを主管することのできる可能性が生まれるのである。

夜の神側は、ルシファー側のそのような計画を黙認せざるを得なかった。何故なら、三代王が、姉妹ではない同格の女性とも結婚をしたので、ルシファー側にもそれを認めるしかなかったのである。

ここでは、ルシファー側が準備したその女性を、ナーマ(またはナヘマ:Nahema)と呼ぶことにする。ルシファー側は、ナーマをアダムのところに連れてきた。しかし、アダムがナーマを好まなかったので、2人が結婚をしたかどうかは分からない。その後、アダムは、夜の神側が準備したエバと夫婦になった。

アダムとナーマの関係については、これと類似した事が、ヤコブと再臨主のときにも再現されることになった。

以上のように、万王の王のときは母権制であったが、アダムのときには、完全に父権制となった。しかし、父権は、アダムの長男ではないセツが引き継いだ。その理由については、あとで触れる。


6-6 アダムとエバの失敗

アダムは、リリスが去ってから、しばらくの間一人でいた。アダムは、ナーマと同様に、エバにも関心が無かった。エバが、アダムに比べて幼すぎたのである。

エバの相手をしたのは、エバの叔父であった。その叔父は、アダムの弟分(年下のいとこ)で、昼の神ルシファーの立場(霊統)だった。ここでは、その叔父をサマエルと呼ぶことにする。サマエルは、アダムのもとを去ったリリスと結婚をしていた。エバは、サマエルから色々なことを教わった。

エバが、サマエルから男女の関係について教わったとき、エバのほうから先にサマエルを誘った。つまり、エバはサマエルの影響を受け、自ら血統を汚す行為をしたのである。エバは、夜の神側の戒めをやぶってしまった。

その後、エバは、自分の本当の相手がアダムであることを知り、アダムのところに行って、アダムを誘った。アダムにとって、エバは幼かった。しかし、エバは、成人になるまで待てなかった。それでエバは、自分が大人であると偽ったのである。アダムは、サマエルの影響を受けたエバに騙されて、関係を持ってしまった。つまり、アダムは、エバに対して主体的な立場をとれなかったのである。この行為により、アダムとエバは、夜の神側の怒りを買うことになった。


6-7 霊的堕落と肉的堕落、原罪

昼の神ルシファーの立場(霊統)であるサマエルは、夜の女神の立場(霊統)であるリリスの影響を受けていたため、夜の女神が持つ相対性主体の思考になっていた。つまり、相手を支配下に入れようとしていた。昼の女神の立場(霊統)であるエバは、元々相対性対象の思考であった。つまり、相手が上のときには、従おうとするのである。エバにとって、サマエルは目上であった。そのため、エバは、サマエルの言うことを聞いていたのである。そうして、エバの思考も、サマエルのように、相対性主体に傾いていった。エバは、このとき既に、「取って食べるな(他の血統を混ぜるな)」という夜の神側の戒めを、絶対視することができなくなっていた。そして、むしろ、エバのほうからサマエルを誘った。エバは、自分の本当の相手がアダムだと分かると、今度は、アダムを主管しようとしたのである。アダムにとってエバは、ずっと年下の女性だった。しかし、エバは、アダムに対し、傲慢な態度を見せていた。

堕落とは、夜の神側の霊統から離れることである。霊的堕落とは、思考面での堕落である。つまり、相対性主体の思考を持つようになったことをいう。その思考とは、相手を自分の支配下に置いて、その関係性、例えば組織や自分の立場などを、維持しようとする考え方である。肉的堕落とは、言動面での堕落であり、主体と対象の主管性を転倒させるまでの行為に及ぶことである。それはつまり、霊的堕落の結果として、相対性主体の思考が言動に表れることを意味する。

以上のように見れば、アダムとエバのうち、霊的堕落をしたのは、エバだけである。アダムは、エバの肉的堕落を防ぐことができなかったため、エバの肉的堕落に加担した立場になってしまった。ここでアダムは、メシアとしての立場を降ろされたのである。

アダムの経験や記憶は、夜の神に全て記録された。その後、アダムにつながっていた夜の神の霊統が、切り離されたのである。結果としてアダムは、堕落した立場になってしまった。

天宙には、夜の神を中心とする”実”の世界と、夜の女神を中心とする”虚”の世界がある。(2-5において、原子核から始まる図が”実”の世界、反原子核から始まる図が”虚”の世界を表わしている。) この地上は”実”の世界であるため、夜の神側が中心である。これは、夜の女神を中心とした全体主義による支配が、この地上では継続できないことを意味する。これを物質的に考えれば、物質は、この地上で継続的に存在できるが、反物質は、この地上で継続的に存在できないということである。このような事から、この地上では、夜の神側の霊統から離れることを堕落というのである。しかし、夜の女神側に属する人々は圧倒的に多く、逆に、夜の神側に属する人々が堕落しているように見えるかも知れない。ここでいう堕落とは、罪を犯したという意味ではなく、所属から外れたという意味である。

原罪があるということは、霊体が未完成であるために、神界とつながっていないということであり、原罪が無いということは、霊体が完成し、神界とつながっているということである。霊体が完成するということは、9次元の神界(4-7の参考13を参照)に入ることのできるエネルギー体を与えられるということであり、これによって、人の魂は、昼の神、昼の女神となり、輪廻転生から解放されるのである。


6-8 長子権が兄から弟へ

夜の神に背いた初代天使長ルシファーは、弟ミカエルとの戦いの末、敗北してしまった。その後、ルシファーは、夜の神によって天使長の位置から降ろされ、その代わりとして、弟ミカエルが二代目の天使長となった。罰として地球に閉じ込められたルシファーは、アダムとエバを堕落に導いたため、サタンと呼ばれるようになった。

サタンは、自分がこのような惨めな立場になったのは、すべて夜の神のせいだと思っていた。天使長の座を、弟ミカエルに奪われたのも、夜の神の自分に対する対応が、失敗したためだと思っていたのである。それでサタンは、アダムが失敗したことを条件に、夜の神の長子権(父権を相続する権利)は、アダムの長男カインにではなく、その弟アベルに与えるべきだと、主張することができた。それで、夜の神は、天使長の位置をルシファーから取り上げ、弟ミカエルに与えたように、アダムのときには、長子権を長男カインにではなく、弟アベルに与えなければならなくなった。こうしてサタンは、カインを夜の神から奪い、自分側の人間とした。そしてカインは、弟アベルを殺害したのである。夜の神は、やむを得ず、長子権をカインとアベルの弟セツに与えた。


6-9 ヤコブの2人の妻(過程3-2)

アダムとナーマが結婚をしたかどうかは分からないが、サタン(元ルシファー)側は、ヤコブのときにも、ナーマのような女性を再現した。つまり、ラバン(ヤコブの叔父)の娘レアをナーマに見立てて、レアをヤコブと結婚させようとした。何故なら、サタン側が、レアを通してヤコブを主管しようと考えていたからである。しかし、アダムがナーマを好まなかったように、ヤコブもレアを好まなかった。

叔父ラバンは、ヤコブがレアの妹ラケルに好意を持っていたことを利用してヤコブをだました。そして、ヤコブは、当初希望していなかったかたちでの結婚をすることになってしまった。つまり、ヤコブは、姉レアと妹ラケルの二人と結婚をしたのである。これによってサタン側には、レアを通してヤコブを主管することのできる可能性が生じたのである。

レアは目が弱く、ラケルは若くて愛らしかった。その二人の妻が、息子の数で、立場を競い合うようになったのである。そして、二人が子供を産めなくなると、それぞれの召使いに命じて、ヤコブと関係を持たせ、生まれた子を自分の子としていた。レアの召使いはジルバ、ラケルの召使はビルハであった。つまり、ヤコブには妻が二人、妾(めかけ)が二人いたことになる。

ヤコブは、二人の妻の言う通りにした。つまり、ヤコブは、二人の妻に主管され、主体性を失っていたのである。その結果、イスラエルの12支族の長は、全員が男性となった。しかしこれは、本来あるべきことではなかった。ティーターン12神も、オリュンポス12神も、男神6神と女神6神で構成されていた。素粒子ではクォーク12種が、プラス6種とマイナス6種から成っている。