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神々とメシア

真のお父様が明かされた、夜の神様と昼の神様とは。また、六マリアとは何だったのか。

夜の神様、昼の神様とは。万王の王、二代王、三代王とは。アダム、イエス、再臨主、真の父母、天地人真の父母とは。新しい堕落論、再臨論とは。家庭連合、サンクチュアリ協会、サンクチュアリ教会


8.再臨主を中心とする摂理の過程

8-1 再臨主の誕生(過程1)

8-2 再臨主の最初の妻(過程2)

8-3 再臨主の2番目と3番目の妻、アダム・ヤコブ路程の再現(過程3)

8-4 再臨主と6タイプの立場の女性

参考16 啓示のたとえ話(神様の器)

8-5 12支派、二代王、三代王

8-6 残された長子権の問題

8-7 再臨主夫妻の結婚式は3回(過程4)

8-8 天地人真の父母

8-9 サタンが夜の神に帰った理由、その後の夜の女神の活動

参考17 再臨主の危篤時の出来事、神話との関連

参考18 再臨主の末の息子と四男の関係

参考19 法則の自律性による悪の収束

8-10 再臨主に対する誤解

8-11 祝福とは

8-12 創造の基本過程と、再臨主を中心とする摂理の完了


8-1 再臨主の誕生(過程1)

摂理の繰り返しは2回までとなっている。再臨主は、メシアとしては3番目であり最後であった。アダムとイエスの路程は、まだ完了していなかった。それを再臨主が、完了させなければならなかった。その路程の続きからではなく、最初からである。それは再臨主が、アダムとイエスの路程を克服して、同じ位置に立つためであった。そこからは未踏の路程を行かなければならなかった。よって途中までは、アダムとイエスの路程に重なる。それは出生からであった。

イエスは、母マリアとザカリアの間に生まれた。再臨主は、実母と、実母の夫のおじの間に生まれた。いずれも、実父の世代が、実母の世代よりも、ひとつ上である。


8-2 再臨主の最初の妻(過程2)

ここからは、アダムのときの再現となる。アダムとリリスは、ある期間、夫婦の関係だった。それは、兄と姉の立場から、父と母の立場となるために、避けられない路程だった。

再臨主も同様に、リリス役の女性と結婚をした。この女性が、再臨主の最初の妻となった。リリス役の女性は、リリスと同様に気が強かった。しかし、再臨主が主体の立場を譲らなかったため、のちにリリス役の女性は、リリスと同様に、自ら去って行った。再臨主は、アダムの最初の試練を、アダムと同様に乗り越えた。

再臨主は、リリス役を探し出さなければならなかったが、その機会は3回までであった。事実、リリス役の候補としては、他に2人いたのである。この最初の結婚によって、再臨主は、夜の神の息子(万王の王)の立場から、夜の神の立場に昇格した。


8-3 再臨主の2番目と3番目の妻、アダム・ヤコブ路程の再現(過程3)

再臨主は、ヤコブと同様の経験をして、それを乗り越えなければならなかった。つまり、ヤコブが2人の妻と暮らしていたように、再臨主も、そのような期間を通過せざるを得なかった。そして、ヤコブが主体性を失っていたのとは逆に、再臨主は、2人の妻に対して、主体性を維持しなければならなかった。

再臨主の2番目の妻は、レア役で、レアのように目が弱かった。再臨主の3番目の妻は、ラケル役とエバ役を兼ね、ラケルのように愛らしく、エバのように若かった。再臨主が、ヤコブの試練期間を終えると、レア役の妻とは離婚し、3番目の妻をエバ役として結婚生活を続けた。また、イスラエルの12支族は、その長が、全員男性であったが、再臨主のときには本来のかたち、つまり、息子6人と娘6人とで12支派を構成した。再臨主は、アダムとヤコブの家庭を共に再現し、試練を乗り越えた。

再臨主が、レア役の女性とラケル役(エバ役でもある)の女性を探す過程で、それぞれ3人の候補がいた。さらに、ヤコブの2人の妾(めかけ)役として、ジルバ役の女性とビルハ役の女性もいたが、あくまでも妾役であったため、正式に結婚することはなかった。


8-4 再臨主と6タイプの立場の女性

再臨主は、摂理上の中心人物たちが主体性を失ってしまったときの状況と同様の状況下にあっても、決して主体性を失ってはいけなかった。つまり女性に主管され、立場が転倒することがあってはならなかった。再臨主が最後のメシアだったため、夜の神は、念には念を入れて、再臨主に試練を与えた。再臨主は、夜の神が要求する全ての試練を、自ら進んで受けたのであった。周囲から誤解されても、弁解すらできなかった。到底、人の理解できることではなかったからである。

アダムからイエスまでの過程で、6タイプの立場の女性が登場した。母と娘、姉と妹、本妻と妾である。再臨主は、このような女性との関係において、常に主体性を保ち、夜の神の霊統から決して離れてはいけなかった。このような女性を探し出す機会は、それぞれ3回までであった。


参考16 啓示のたとえ話(神様の器)

再臨主の試練とはこのようなもの、というたとえ話である。

神様は天使たちに、器を作るように言った。
天使たちは、それぞれの作品を、神様のところに持っていった。
神様はその中から一つを選び、それをテーブルの上に置いた。
すると悪魔が現れ、その器を、わざとテーブルから落とした。
その器は壊れてしまった。

神様は天使たちに、テーブルから落ちても壊れない器を作るように言った。
天使たちは、それぞれの作品を、神様のところに持っていった。
神様はその中から一つを選び、それをテーブルの上に置いた。
すると悪魔が現れ、その器をテーブルから落とし、さらに足で踏みつけた。
その器も壊れてしまった。

神様は天使たちに、絶対に壊れない器を作るように言った。
天使たちは、それぞれの作品を、神様のところに持っていった。
神様はその中から一つを選び、それをテーブルの上に置いた。
すると今度は、神様自身が、その器をテーブルから落とし、足で踏みつけ、さらに投げつけ、ハンマーでたたいた。
その器は傷だらけになったが、壊れなかった。
悪魔はその様子を見ていた。
そして悪魔は、もう二度と、器の前に現れなかった。
神様は、その器を自分のものとした。

この話の最初の器がアダム、2番目の器がイエス、3番目の器が再臨主である。


8-5 12支派、二代王、三代王

再臨主は、イエスが守った夜の神の霊統を、地上に血統として残すことができた。そして、6人の息子と6人の娘によって、12支派を構成した。ただし、娘7人のうち、1人は除外された。これは、ティーターン12神のときと同様である。再臨主は、その子女の中からひとりを選び、末の息子(七男)に父権を与え、二代王とした。続いて二代王の三男を、三代王に指名した。

三代王ゼウス(三男)は、実母のもとではなく、祖母のガイアのもとで育った。再臨主が三代王に指名した孫(三男)も、ある期間、祖母である再臨主の夫人のもとで育った。


8-6 残された長子権の問題

父権は、いずれ長男に与えられるようにしなければならない。メソポタミア神話では、アヌ(三代王ゼウスに該当)の長男のエンキが父権を相続した。再臨主の血統においては、孫に当たる三男(三代王)が、その長男に父権を与え、長子権を復帰しなければならない。


8-7 再臨主夫妻の結婚式は3回(過程4)

男女関係を主従関係だと見る考えがあるかぎり、夜の女神は、反発を続けるだろう。しかし、夜の女神が世を支配しようとすれば、悪が蔓延し、自己崩壊へと向かうことになる。解決の方法は、夜の神と夜の女神が、同格の立場でバランスをとるしかない。そのためには夫婦の愛が必要だった。その愛を知るために、夜の神は、人間を創造したのであった。

再臨主夫妻の最初の結婚式(1960.4.11)は、夜の神と昼の女神、堕落していない本来のアダムとエバ、つまり、主体と対象の主従関係の結婚であった。昼の女神は本来、同格の立場である昼の神(ルシファーからサタンになった)と結婚すべきであったため、その昼の神が、夜の神のもとに帰ってきたのを機に(1999.3.21 サタンが降服)、再臨主が昼の神の立場に一度降りて、再臨主夫妻が、昼の神と昼の女神の代わりとなることによって、2回目の結婚式となる、天一国開門祝福結婚式(2003.2.6)を行った。

その後、再臨主夫妻は、共に昇格して、夜の神と夜の女神の立場で、3回目の結婚式となる天地人真の父母聖婚式を2013年2月22日に行う予定だった。しかし、再臨主夫人は、2回目の結婚式以降、立場が昼の女神から夜の女神へと昇格する過程で、様子が変わっていったのである。つまり、夫人に夜の女神の性質が表れ始め、夜の神の立場である再臨主を否定するようになり、さらには、再臨主に代わって実権を握るようになっていった。そのため、3回目の結婚式を行うことができなかったのである。この結婚式は、今後、二代王と三代王を通して行わなければならない課題として残された。


8-8 天地人真の父母

前項の図において、夜の神は、全てを創造する以前に、創造計画を立てた立場であった。昼の女神は、霊界、宇宙、天体、地球を創造した。それぞれ同格のパートナーが必要であり、最終的には、父母として存在するようになる。それは、男性格と女性格の2つの魂が融合し、原初の神のかたちになることを意味する。それが真の父母である。夜の神と夜の女神は、"天の真の父母"に、昼の神と昼の女神は、"地の真の父母"に、再臨主夫妻は、"人の真の父母"になる。もし、3回目の結婚式を行っていたら、再臨主夫妻は、4神の立場を全て通過した"天地人真の父母"になっていたのである。

ただし、夫人が、夜の神と同格である夜の女神の立場に立つためには、3回目の結婚式の前に、夫人自身が、夜の女神の代わりとなって、昼の神と祝福を受ける必要があった。これを再臨主のいない所で、ひそかに行った。(2012.1) 再臨主は、その事実を後で知り、夫人を叱責した。夫人は、すでに夜の女神の立場に立っていたため、よりいっそう再臨主を背信するようになっていた。こうして3回目の結婚式は実施されずに、再臨主は地上での生涯を終えることになった。(2012.9.3)

物理では、陽子(原子核)、電子、軽水素(原子)が、それぞれのパートナーである反陽子(反原子核)、陽電子、反軽水素(反原子)に出会い、対消滅する。


8-9 サタンが夜の神に帰った理由、その後の夜の女神の活動

サタンは、何故、夜の神のもとに帰ったのか。

ルシファーが堕落して以降、夜の神に対抗していたのは、夜の女神よりも、むしろ堕落したルシファー、つまりサタンであった。サタンは、夜の神と論理戦を展開し、夜の神との合意が取れたときに、地上で活動をしていたのである。

しかし、再臨主のときに、サタンは手詰まりになってしまった。それは、再臨主が、サタンの試練を全て乗り越え、本来の"創造の基本過程"のかたちに復帰したからである。サタンは論理戦に負け、もう行き先が無い事を悟った。そのようなサタンを、夜の神は叱らず、むしろ迎えたのである。

サタンが、昼の神の立場に戻ってからは、夜の女神が、夜の神に対抗するようになった。夜の女神は、再臨主夫人を通して現れ、再臨主を蚊帳(かや)の外に置いた。こうして再臨主の権限を徐々に奪っていったのである。

再臨主夫人は、自らを神の一人娘(独生女)と主張するようになった。これは意外かも知れないが、理にかなっている。しかし、この場合の神とは、夜の女神のことである。


参考17 再臨主の危篤時の出来事、神話との関連

ギリシア神話では、ガイアが、末の息子クロノスに命じて、夫ウーラノスを討ち、追いやった。そして、クロノスは、父親ウーラノスの王座を奪い、二代王となった。

再臨主が危篤のとき、再臨主夫人は、夫を安楽死させようとしたが、七男(末の息子)はそれに反対した。七男は父親(再臨主)から父権を相続し、二代王となっていた。七男は、霊界で起こった父子間の惨事を修正したのである。


参考18 再臨主の末の息子と四男の関係

再臨主の七男(末の息子、二代王)と、その兄の四男が、共にいるのは何故か。これはイスラエルの12支族に由来する。ヤコブの末の息子であるベニヤミンは、他の兄たちから疎外されていた。そのようなときに、ベニヤミンを支えていたのが、四男のユダであった。その後、四男のユダを祖とするユダ族と、末の息子ベニヤミンを祖とするベニヤミン族は、統合されていった。

また二人は、弟アベルと兄カインの役割を担うことにもなった。アベルとカインは怨讐関係だったが、二人を通して和解することができたのである。


参考19 法則の自律性による悪の収束

夜の女神が、自らの過ちを認め、夜の神が、そのような夜の女神を受け入れたとき、夜の神と夜の女神の戦いは終わる。しかし、これは、人間社会から悪が無くなるという意味ではない。悪は、過ちを犯せば、表れるようになっている。しかし、表れた悪は、善を超えることが無く、法則の自律性によって収束するようになる。つまり、悪が善を牛耳ることはできない。夜の神が、再臨主を通して、悪を封じ込める仕組み(法則)を完成させたからである。そのため、悪の状態を維持しようとすれば、生存が困難になる。それまでは、逆の状態だったのである。


8-10 再臨主に対する誤解

人間の歴史は、神界から始まった葛藤の反映であった。それは、夜の神側と女神側の二大勢力、つまり、絶対性主体(独立)と相対性主体(支配)の勢力に分かれての戦いだった。再臨主は、夜の神に代わって、女神側との根本的な問題を解決するために歩まれた。その問題を解決しなければ、全ての紛争が、永遠に解決しないからである。

それゆえ再臨主の路程は、女神役となる1人の女性を探し出すためにあったと言っても過言ではない。その女性が、昼の女神の立場であったときに、再臨主は、その女性を妻として、子孫を残さなければならなかった。次に、その女性が、夜の女神の立場になったとき、再臨主は、夜の神が経験したように、妻から背信行為を受ける立場になった。再臨主にとっては、これが最後で最大の試練だったと思われる。

再臨主の家庭は、理想の家庭には成り得なかった。何故なら、そこが、摂理的な戦いの場だったからである。再臨主は、世間でいわれる救世主とは意味が違う。それが分からなかったので、誤解が生じたのである。

再臨主は、宗教家の立場として、主体なる神が2神であることを認めることができなかった。そのため、夜の女神(主体)の存在を隠さざるを得なかった。再臨主が、最後に明かしたのは、夜の神(主体)と昼の女神(対象)の存在だけだった。これが、人々に明かせる限界だったのである。


8-11 祝福とは

祝福とは、人々が再臨主の権能によって、夜の神につながり、無原罪となるための、唯一の方法である。それは、再臨主の犠牲の路程によって、開拓されたものである。

霊体は、輪廻転生することによって、地上での経験を積みながら、魂を成長させている。霊体が永遠の存在である以上、この輪廻転生は、永遠に繰り返されると見ることもできる。しかし、霊界からみれば、地上で生きるということ自体が、苦悩そのものなのである。霊体は、この輪廻からの解脱、つまり苦悩からの解放を希望している。

輪廻からの解脱は、魂の昇格を意味するが、それがいつになるのかは、到底見当もつかない。それで、魂を成長させようと、地上に行くことを検討せざるを得ないのである。何故なら、地上生活の苦労の中でしか、兄弟姉妹の愛、夫婦の愛、親子の愛、命の尊さ、喜び、感謝の気持ち、幸福感などを学ぶことができないからである。しかし、霊体が地上生活の機会を得ることは、非常に難しい。それは、運命や宿命の計画や設定が、簡単なことではないからである。よって、現在、地上に生きていることを感謝しなければならない。

霊体が昇格して、次の神界に入ることの前提は、霊体がペアになっていることである。たとえ地上で夫婦だったとしても、霊界では別々になり、また個体として、地上に行く準備をしなければならない。祝福とは、霊界においても、永遠のペアとして許されることであり、これは、輪廻転生から解脱する機会を得るということである。

また、祝福によって、夜の神側の霊統につながるようになる。それは、無原罪になることを意味するが、堕落しないということではない。夜の神が願う本然の夫婦として、スタート地点に立つということであり、その祝福を守るのは、本人たちの努力次第なのである。

しかし、このような道が開拓されるまでには、想像さえできないメシアの苦難の路程があったということを、決して忘れてはいけない。


8-12 創造の基本過程と、再臨主を中心とする摂理の完了

物質創造の基本過程において、過程1から過程3は、軽水素の生成、陽子と反陽子の対消滅、原子核と電子の結合および物質の生成であった。再臨主の路程においては、万王の王としての誕生と成長、夜の神の位置に立つための結婚、12支派を構成するための結婚が、その1から3の過程に当たる。

物質創造の過程4は、素粒子と反粒子の対消滅であった。人間においては、夫婦の魂の融合であり、それは、原初の神の存在形態と同様になることを意味する。対消滅は、2つの性質が全く反対で、質量が全く同じ場合にのみ起こる。夫婦の魂の融合は、男性格の絶対性と女性格の相対性が、完全なバランスをとったときに可能なのである。

地上で、夫婦が一体になるということは、夫と妻の関係が、主体と対象ではなく、同格のパートナーになるということである。再臨主夫妻は、同格である夜の神と夜の女神の位置に立ったとき、そこには至らず、3回目の結婚式をすることができなかった。それは、夜の神と夜の女神が、過程4に至っていないことを意味する。しかし、再臨主が失敗したのではない。再臨主は、夜の神と同様の経験をして、その思いを共有することができた。また、そのような路程だったのである。そして、最後まで、夜の神のみ旨を果たしたのである。

残された過程4の課題は、再臨主の後継者である二代王と、その次の後継者である三代王を通して解かれることになる。それは、次のようなことである。三代王が後継者となったときに、男女同格の新しい思想が生まれるかも知れない。それ以降、夫婦の合意によって方向性を決めるようになれば、男性主体の価値観を持つ世代とは、葛藤が生じる可能性がある。しかし、それを乗り越えて、再臨主のときに実施されなかった、3回目の結婚式となる、天地人真の父母聖婚式を行うようになる。その聖婚式では、三代王夫妻を通して、夜の神と夜の女神が結婚をするのである。

最後に、三代王が長男に長子権を与えることで、再臨主を中心とした三世代に渡る摂理の過程は、全て終了するのである。