給食 きゅうしょく
とじる

 小学生のときは6年間給食(きゅうしょく)がありました。 私はずっとおいしく食べていました。 給食だいすき。

 あずき味(あじ)の脱脂粉乳(だっしふんにゅう)、あげパン、ソフト麺(めん)、鯨(くじら)のたつたあげなどはとくに好きでした。  そのころは、鯨の肉(にく)は給食でも家(いえ)のごはんでもふつうに食べられる肉(にく)でした。  魚(さかな)や豚肉(ぶたにく)などとはちがう鯨のにおいがしましたが、私は好きでした。

 脱脂粉乳は、そのころ飲(の)んでいた人でも「まずかった」という人が多いのですが、私はまずいと感(かん)じてはいませんでした。 まだびんの牛乳(ぎゅうにゅう)が給食にでてこなかった(と思う)低学年(ていがくねん)のころは、脱脂粉乳がアルマイトのおわんで出されていました。

 3年生のころからか、のみ口の下が細(ほそ)くなった180ml (ミリリットル)のガラスびんの牛乳(ぎゅうにゅう)が出されるようになりました。  高学年(こうがくねん)のころには、牛乳びんは 200ml の大きさになって、さらには三角(さんかく)の紙(かみ)パックにかわっていったとおぼえています。

 ガラスの牛乳びんには紙(かみ)の丸いキャップがしてありました。  それをはずすためにちいさな千枚通し(せんまいとおし)のような形の、先のとがった栓抜き(せんぬき)が教室(きょうしつ)においてありました。  しかし、私はつめの先でキャップのはしを持(も)ち上げて取るということをしていました。 ときどき、おっちょこちょいの子が、つめでキャップをとろうとして失敗(しっぱい)していました。  指(ゆび)をキャップごとビンにおしこんでしまい、牛乳の噴水(ふんすい)を作っていました。

»  ウェブ上にある「牛乳瓶の栓抜き」の画像 

 パンには銀紙(ぎんがみ)でしかくくつつまれたマーガリンがついていましたが、今のマーガリンとはちがうすなおな味(あじ)でした。  色々な香料(こうりょう=においのもと)でバターっぽくしたりしていない、まさに「マーガリン」の味。 また食(た)べてみたいです。

 献立表(こんだてひょう)に「げんりょうパン」とひらがなで書いてあることがありましたが、小学生のときはこの意味(いみ)が分かりませんでした。  いまになってしらべてみると、食事(しょくじ)全体(ぜんたい)のカロリーを合わせるための、ふつうより小さくしたパンのことでした。  40年以上(ねんいじょう)たってから「減量パン」と書くことを知りました。 減量(げんりょう)=重さを少なくする=小さくする
 そのころは、おなじパンのはずなのになぜか「ふつうのパン」よりあじがわるいと感(かん)じていました。

 給食は、在校中(ざいこうちゅう)ずっと校内の給食室(きゅうしょくしつ)で作られていたと思います。  主食(しゅしょく)は食パン、コッペパン、ソフトめんで、ごはんはありませんでした。

給食の食器

百合小の古い校舎(こうしゃ)の取り壊(こわ)し前、2010年7月に行われた見学会の時の給食室の棚(たな)です。

中に見える食器(しょっき)は、アルマイトのお皿(さら)とトレイ。  色といい、形といい、へこみ具合といい、私が小学生だった時に使っていた食器がそのまま使われているのではないかと思いました。

ほんとうに昔から同じものが大切に使われ続けているのかどうかはわかりません。

私のときは、平たいお皿にはコッペパンか四角い食パンがのせられて、お皿のふちにピーナツバターが盛(も)られていました。  ピーナツバターといっても、ほんものの、ピーナツだけで作られたものではなかったみたいです。 ピーナツ味のスプレッド。 でも、おいしかった。

【脱脂粉乳】
[だっしふんにゅう]
牛乳(ぎゅうにゅう)から生クリームやバターを作るための脂肪(しぼう)をとったあと、熱(ねつ)をくわえて粉(こな)にしたもの。  お湯を入れると白い牛乳のようなのみものができる。
【アルマイト】 アルミニウムの表面(ひょうめん=そとがわ)を加工(かこう)してさびにくくしたもの。