王禅寺見晴し公園
おうぜんじみはらしこうえん
とじる
王禅寺見晴し公園は、高台が急激に谷底に落ち込む縁に作られた小さな公園です。

近くの「団地坂上」バス停留所付近で標高 120m 程です。公園は道路より一段低くなっており標高 112m くらいでしょうか。  公園からは南南西から、西、西北西の範囲を見渡すことができます。  空気が澄んでいる時には、遠く箱根の山々や富士山も眺めることができます。
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♦2017年6月 公園から見える西側の山々の名称を入れたパノラマ写真を掲載しました。 

見晴し公園展望台: 小さな公園の片隅にある一段高くなった展望台。 遠方の山々の名前の案内板があります。
♦展望台から西方向の風景画像:

展望台から南西方向の夜景: ひときわ明るい灯が並ぶ町田駅周辺の街並みを望むことができます。
西南西方向に見える富士山: この写真よりさらにクリアに遠景が見える時もありますが、そのような日は非常に限られています。

富士山の手前に重なる蛭ヶ岳(1,673m)は神奈川県最高峰です。 王禅寺見晴し公園からは、日本最高峰と神奈川県最高峰がちょうど重なって見えるのです。
王禅寺見晴し公園はすごい景色が見える観光スポットなのです!
展望台から見える山々の夕景: 箱根の山々の最高峰 神山(かみやま 1,438 m)も見えます。 富士山の手前に重なって見える山は、蛭ヶ岳(ひるがたけ 1,673 m)です。
[蛭ヶ岳: 距離 36.8km 神奈川県相模原市緑区と足柄上郡山北町の境]


写真中「塔丿岳」(とうのだけ)は「塔ヶ岳」とも呼ばれ、公園の眺望案内図では後者の表記になっています。  ♦2017年春に更新された案内板では「塔ノ岳」になっていました。
黒川・多摩センター方面: 西南西方向の黒川方面は、周囲の建物の屋根すれすれに見ることができます。 右側の白い球は降雨レーダーのドームです。  大雨の時に下水道に流れる水を制御するための情報を収集しています。

多摩センター駅前の高いビルが黒川の里山の向こうに飛び出して見えます。 東京西線7号鉄塔の隣に川崎市内で最も標高の高い地点があります。標高148m のこの場所には、川崎市上下水道局の黒川高区配水池(水道水を配るための地下タンク)があります。
南西から西南西方向の風景: ちょうど厚い雲にぽっかりと穴が空いたところを撮影できました。 写真中央奥の大山の手前に光線が降っています。
電源開発西東京変電所: 黒川周辺にはやたらと送電線が張り巡らされています。  黒川駅から1.5km ほどのところに巨大な変電所があるためです。  見晴し公園の目の前を通っている柿生線の送電線もここにつながっています。  変電所の敷地は東京都町田市真光寺町と川崎市麻生区黒川にまたがっています。

中央右寄りに2つ並んだ塔の左側はKDDI多摩ネットワークセンターにあるアナログテレビの多摩中継所のアンテナ塔です。  右側は多摩清掃工場の煙突です。いずれも小田急多摩線の唐木田(からきだ)駅の近くにあります。
アンテナ塔は、2011年7月24日の地上波アナログ放送の終了に伴い廃止され、その後解体されました。

中央左寄りに見える逆三角形の模様の塔は、東京都水道局南野給水所の六角柱型の給水塔です。  さらにその左はるか遠方の煙突は、八王子市の館(たて)清掃事業所のものです。  そしてその煙突の背後手前の山が高尾山(599m)、そのすぐ右の少し高い山が城山(670m)です。  城山の頂上には NTT の中継所がありますが、写真でもギリギリで2つのアンテナ塔が見える…ような気がします。

下部右半分に連なる建物群は、黒川のマイコンシティの南西部分です。
尻手黒川線: 展望台から眼下に見える尻手黒川道路(しってくろかわどうろ)のユリノキの並木。秋には紅葉してきれいです。

尻手黒川道路上方の延長線上には 2010年10月24日に柿生大橋が開通し、津久井道とつながりました。
公園全景: 展望台から振り返ると公園の全景が見えます。こぢんまりした公園です。 前を走っているのがバス通り。左が百合ヶ丘駅方面。右に少し行くと団地坂上バス停。
狭いけれど、ここの紅葉はきれいです。
バス通りを横切って真っ直ぐ行くと、すぐに右側の高台に百合ヶ丘配水塔のはがねのタンクが見えます。
 
 
 公園の西側の風景と南アルプス    (キャプション有/無)
Updated:2017-09-17 / Initial upload:2017-06-29
公園から西側の山々を見た風景です。 南アルプス(赤石山脈)と、丹沢山地、御坂(みさか)山地、道志山塊、秩父山地の山々が見えます。  奥の方に見える雪をかぶった山々がどこにあるのかを確認すると、南アルプスの長野県・静岡県・山梨県の境界付近の山々であることがわかりました。

南アルプスの山々は冬の空気が澄み切った日でないとなかなか綺麗に見えません。大気中の水蒸気が少ない方が澄んで見えるそうです。 この写真よりもさらにクリアに見える日もありますが、多分1年で数えるほどしかないでしょう。

ここで示している山名は、南アルプスもその他の山々も十分に確認したつもりです。  しかし、遠方の山はぼやけて、そして重なって見えるのでどの山かを厳密に識別するのはとても難しいです。 山歩きの経験がない私が各種のランドマークと地図を頼りに調べました。誤りが含まれているかも知れませんがご諒承ください。
参考:
  • 「菜畑山」は「なばたけうら」と読みます。珍しい読み方です。
  • 「三つ峠」は、近くにある3つの頂上「開運山」「御巣鷹山」「木無山」の総称ですが、最も高い「開運山」を三つ峠と呼ぶことがあるそうです。 「三ッ峠山」とも記します。(みつとうげ 1,785m/おすたかやま 1,775m/かいうんざん 1,785m/きなしやま 1,732m/みつとうげやま)
  • 「御巣鷹山」(おすたかやま)は1985年に日本航空123便の墜落事故があった山(群馬県多野郡上野村楢原)と同名ですが、別の山です。
  • Updated:2017-09-16 / Initial upload:2017-06-29 南アルプス部分を拡大しました。 雪のおかげでより近い山とははっきり区別できますが、細かい起伏まではわかりません。

    近年、各地に高層ビルができたおかげで特定の山が見える方向を確認するのにとても便利です。  古くからある送電鉄塔も、位置決めの良い参考になります。 

    これらのランドマークについては、こちらのサイトを参考にしました。
    » 塔マップ
     
     山々とランドマーク 
    ウェブアルバムにある王禅寺見晴し公園の画像
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