生命38億年スペシャル(①:H9.11.29,②:H11.11.28)
”人間とは何だ…!?” 中村三郎
遺伝的プログラム
生物は生きてゆくために順序良く体を変化させて必要な行動をしてゆかなければならない
その変化や行動があらかじめ順に(行動パターンが)プログラムされているという考え方
きっかけさえあればプログラムは作動し始める
しかし置かれた環境や入力される内容によって実際の行動は大きく変わってくる
またプログラムは時としてお互いを試そうとする
遺伝的プログラムはセットされているがおおまかであり自由度がある
人間は頭が大きく発達したので安産で生むため未熟な状態で生む
人間は未熟で生まれるので母親の子育てが長いのが特徴
母親まかせのプログラムで赤ちゃんが生きていけるのは
母親の遺伝的プログラムのなかに子育てのプログラムがあるから
<誕生と成長>
アヒルの場合
(25℃以上で)成長して(27日後に)孵化せよ
動くものを追え(餌があるところにいくために親についていく)
膨らんだ点をついばめ
人間の赤ちゃんの場合
出るよ ホルモンで母体に伝えられ陣痛が始まる
泣け 欲求を母親に訴える
吸え 柔らかい突起物で乳首を,お乳の匂いで母親を認識する
乳首を吸われると母親にホルモンが分泌されお乳が出るようになる
出産は生まれる子と母親の共同作業
成長する,育てる,プログラム
子は母親の関心を向けさせるようにプログラムされている
食べるもの,食べられるもの,それぞれの生き方それぞれの愛がある
残されたものはさらなる試練に立ち向かう
死を目前にしても遺伝的プログラムはいかに生きるかしか教えてくれない
<子孫を残す>
男と女の性差の間で互いに性ホルモンを介し性衝動を起こす
雄を誘因する雌,雌をめぐり争う雄,雌は場所をめぐり他の雌と争う
争いに勝ったものだけが子孫を残すことができる
鳥のつがい外交尾の世界記録種は75%が浮気相手の子,チンパンジーの掟付の乱交
人間の夫婦の10%は夫が気付かずに他男の子を自分の子と思って育てている
生と死がからみあい絶え間なく繰り返される営み
体は遺伝子の乗り物に過ぎない
雄はバラまきたい,雌は(子育てにコストがかかるため)選びたい
人間は言葉を得たため男はそれを女をひきつけるために用いて脳を巨大化させた
<結論>
無性生殖 → 有性生殖 → 進化
繁殖の速度 対 寄生者との戦い
遺伝子のシャッフルでたんぱく質に鍵穴の有無や鍵穴の多様化を実現
進化の結果がプログラム細胞死という手段を獲得
余分に作っては壊す作り替えで進化の歴史の凝縮を自己実践
男女の愛はなぜ必要か
互いを求めあうようにプログラム化されている,それが男女の愛?
次の世代のために今をどう生きるべきか
学ぶとは個性的に親の真似をすること,親は危害を避ける見張りに徹する
商業主義の愛が溢れる愛のインフレ状態
音楽,小説,TV,ビデオ,インターネット,援助交際,浮気,不倫
本質的には愛ではなく遺伝的プログラムではないか
子育て情報過多で悩む必要はない
0才児教育,英才教育,塾,有名校進学予備校選択など
情報に振り回されるな,苦労はあるかも知れないが平均的である必要はない
人間として行き詰まったら動物として出直す、プログラムという道の上を歩きながら
遺伝的プログラムを超えて、愛と脳をめぐる心の旅
大脳新皮質の働き→愛し愛されて、心も体も成長する。脳にまかせすぎず。
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