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神経ネットワークの再生(NHKサイエンスアイ)     H12.06.10

今まで:脳や脊髄の細胞は完成後は決して増えず死んでゆくだけと考えられていた。
 │  1日10万個亡くなっていく。末梢神経は切れても再生してつながるが。
 │  むやみに新しい細胞で入れ替わると脳が神経ネットワーク再組織化が困難
 ↓  で制御できなくなるのを防ぐ意味でも固定化していく仕組みは評価できる。
最近わかってきたこと:復活する
    胎児の脊髄の一部移植で神経が伸びて再生された小動物実験。
    神経細胞が成長していく=神経突起を呼び寄せたり遠ざけることで成長を                
    方向付ける誘導の働きをする中枢神経。
神経ネットワークの再生の3段階
    神経の配線の修復  :神経繊維が伸びて正しい所に繋がる
    神経の部品の再生  :ドーパミン神経細胞再生など神経幹細胞の活躍
    ネットワークの再構成:何らかの刺激で脳の配線替えが(脳の一方の端か
               ら別の端まで広範囲に)起こり機能を回復させる。
神経幹細胞
    胎児の脳に多く存在する。
    大人の脳にも少ないが存在する。これを増殖させることもできる。
将来展望
    パーキンソン病は5~6年内に治せるようになると言う。
    ただ、脳をどこまでいじって良いのかの問題が生ずる。
    心臓移植のように脳は他人の脳を移植させるわけにはいかない。
    視覚障害者:手指の触覚脳細胞が視覚脳細胞の働きを代替して取って代わり
          視覚脳細胞と連携をとっている事実。

成年者にも残っている神経幹細胞を目覚めさせ、再生活性化を促す刺激の探索。
別の部分の脳細胞による代償と元の脳細胞からの配線替えを起こす刺激は何であるか、
リハビリ分野も含めて研究課題であるようだ。
★漢方の「ツボ」…神経…と「経絡」…配線…に似た関係か。