ウインドウズの再設定でスキャナーが上手く作動しませんでした。開いてみれば、なんと単純な設定か。素人の悲しさ、判りませんでした。
早速、テストを試みて五重の塔をスキャン。美しいですねー。これは、先月旅行で行った奈良の室生寺五重の塔です。 美しさの秘密は何でしょうか。最近、といってもかなり昔に建てられた五重の塔と比較してみると、軒の二段になっている垂木の一段目の部分が丸く整形され、先の部分が折れ上がるようになっています。法隆寺の五重の塔も同様でした。
ここで素人判断をしてみましょう。丸太材の先が上にやや曲がっているのは、古代はアテ木を使っていたのかもしれません。アテ木とは山の斜面に生えている木で、斜面から直角に生えた後に途中から垂直に伸びたもので、土の部分から少し上に曲がりのある木です。この木は強度が強く、梁などに使用されることがあります。この木の細いものが軒先を支えるのに使用されたのが、二段の垂木の一段目に使われたのかもしれないなー。というのがその素人判断。
一段目も二段目も角材のままの垂木では、なんとなく硬い感じがしてしまいます。いにしえの人々の知恵なのでしょうか。
なんとなくのやわらかさ。
この曖昧に感じる源が、軒下の一段目の丸い垂木にあるのではないだろうか。と。 |