2003/12/11 19:46 最明寺です スキャン ャーイ 

ウインドウズの再設定でスキャナーが上手く作動しませんでした。開いてみれば、なんと単純な設定か。素人の悲しさ、判りませんでした。
 早速、テストを試みて五重の塔をスキャン。美しいですねー。これは、先月旅行で行った奈良の室生寺五重の塔です。 美しさの秘密は何でしょうか。最近、といってもかなり昔に建てられた五重の塔と比較してみると、軒の二段になっている垂木の一段目の部分が丸く整形され、先の部分が折れ上がるようになっています。法隆寺の五重の塔も同様でした。

 ここで素人判断をしてみましょう。丸太材の先が上にやや曲がっているのは、古代はアテ木を使っていたのかもしれません。アテ木とは山の斜面に生えている木で、斜面から直角に生えた後に途中から垂直に伸びたもので、土の部分から少し上に曲がりのある木です。この木は強度が強く、梁などに使用されることがあります。この木の細いものが軒先を支えるのに使用されたのが、二段の垂木の一段目に使われたのかもしれないなー。というのがその素人判断。
 一段目も二段目も角材のままの垂木では、なんとなく硬い感じがしてしまいます。いにしえの人々の知恵なのでしょうか。

 なんとなくのやわらかさ。    

 この曖昧に感じる源が、軒下の一段目の丸い垂木にあるのではないだろうか。と。

2003/12/12 08:36 最明寺です 感激
 ぽせいどんさん感激です。荒唐無稽な計画を練って建てたいものですね。昨日はありがとうございました。
 軒の事は、説明ではなかなか難しいのではないかと思います。スキャンちゃんと仲良くなってうれしいので、百聞は一見に若かずと申しますので、まず真言宗長谷寺の五重塔の軒の部分を載せてみましょう。垂木はすぺて角材で造られています。
2003/12/12 08:48 最明寺です 女人高野
 次に女人高野と言われる室生寺の五重の塔。こちらはやややさしく「の」の字を入れてみました。垂木の一段目が丸棒に加工されています。この差は歴然としていると思いますがいかがでしょうか。
 この塔は数年前の台風で、近くに生えていた大木が倒れ軒が破損しました。しかし、塔そのものは倒れることはありませんでした。
 これは、最近の超高層建築に応用されている「軟構造」という塔の構造のおかげです。「しなやかに」は長野県知事のおはこですが、しなやかさによって、倒木の大きなエネルギーを受け流しました。素晴らしいですねー。私たちの祖先は、こんな素晴らしい物を考え造って残してくれていたのです。
 さて、本題。先の長谷寺の塔と室生寺の塔は、構造はだいたい同じです。しかし、受けるイメージが違うようにかんじないでしょうか。

2003/12/14 20:40 最明寺です 室生寺

 室生寺の「五重の塔」の1/36木造キットNo00516を購入しました。
これは、木造キットの中では中級だそうで、製作時間は約60時間と書いてあります。
 年末で多用のため、まだコンポを解いていません。五重の塔の建築計画を立てて、写真を撮りながら組み立ててみようかなーーーーー。
と考えております。実行は年が改まってからでしょうね。そして今考えているのは、このキットは多分無着色だと思いますので、パーツを着色してから組み立てたほうが良いかどうかです。これも、荷を解いた様子で考えてみましょう。わくわくしています。

完成です。上の画像は合成です。模型は本堂にございます。