当寺は、弘仁13年(822)に
開基されたと伝えられております。
鎌倉時代に五代執権北条時頼公
(最明寺入道)が諸国巡歴の折りに
宿をとったと伝えられている由緒ある
寺院です。
 
 時頼公は山頂に登り
夕陽に輝く波静かな海や、
老松の枝ぶりの見事さに
魅せられて歌を詠みました。
 
「御宿せし そのときよりと
   ひととはば 網代の海に

            夕影の松」
 
この句にある御宿(みやど)せし
地名の由来です。
  
 この頃から寺の名前も最明寺
称されるようになりました。
 
 
 
 
 
 
 
 本尊は阿弥陀如来、脇侍として
観音菩薩、勢至菩薩が安坐されて
おります。
 

現在の本堂は平成二年に建立

獅子頭・象鼻
 
 最明寺旧本堂建立時
(寛政10年頃)に

波の伊八(武志伊八郎信由)

によって制作されたものです。

傳祐上人坐像
 

袍裳の僧衣を着る木造僧形像
 宗覚作 慶長17年(1612)
 像高42.8cm