たいていの人は一生懸命だ 
大臣の給与減らしが先だろう 
大切な絆他人でなくなった
丹念に赤を重ねて春を着る
脱皮して蟹のハサミが強くなる
たましいがよろこぶ時に掌を合わす
父ははのうしろの山に雪が降る
窒素燐酸加里というエネルギー 
地獄から楽しいことをして遊ぶ
長男の扶養家族にしてもらう
次の世にたどりつくまで流れよう 
露となり北斗七星からこぼれ 
土のついた大根がよく売れる
償いと思うトイレの掃除する
天使からあずかっている妻ひとり 
天地人彩る松の緑かな 
天地人愛燦々と燃え尽きる
天長節に結婚したふたり 
天からの号令冬が逃げだした 
哲学のかたちに栗の渋をとる
掌を合すのはわたくしの為である 
天皇陛下萬歳と死んだひと 
天国も地獄も照らす初あかり
友だちのことばを信じきっている
ドクターに親孝行を見てもらう 
どの顔も銭に追われた皺ができ 
トイレの掃除もしなくてはならぬ役
友だちの血もO型にちがいない
友引がわかる暦を買っておく
友だちを誉めて世間を広くする
歳月を笑いばなしで語り継ぐ