2006年9月の日記

2006/9/27(Wed):悪酒
イロイロ書こうと思った事は有るのですが、酒が悪いところにキマったので延期。
2006/9/25(Mon):給料日ですが

気がついたら午後四時。
いやー、あの、流石にそれは寝過ぎではないかと……


―― 3rdRide:War ――(3rd)

引き戻す黒剣の周囲に不可視かつ膨大な力が練り込まれていく。
同じ「力」を持つセーリィの感覚が正面からでは受け止められないと警鐘を鳴らした。
だが、少年に動こうとする気配は無い。
『くっ──仮想門(ロジカルゲート)開放準備、 感覚強化方式、感応(シンクロ)から 強制同調(オーバーライト)に。
 圧縮突撃仕様(モード・アクセルランページ)強制起動(コンペルドブーティング)!!』
少年に可否を問うことなく、セーリィが強引に自らの起動状態を引き上げる。
だが使用者(少年)あっての 兵器(セーリィ)となるべく作られた以上、 独断行動で引き出せる力は本来の其とは量・時間ともに比べるべくもない。
引き延ばされた時間の中、精一杯に張り続ける防壁の中心、少年は力なくうなだれたまま。
『……お願いです』
その声は、懇願の筈だが何処か悲鳴の様な響きを含んでいた。
『お願い、顔を上げて! このままでは……!!』
圧縮突撃仕様(モード・アクセルランページ)の 起動限界が迫る。セーリィがこれまでかと覚悟したとき、少年達の脇を二つの影が飛び抜けていった。
「……なっ!?」
青年が剣を振るうまでもなく防壁で防いだそれは、ミサイルと呼ばれる現代兵器だった。
いったい誰が、と問いかける前に二人の側を戦闘機が飛んでいく。トレーインバッゼに身を置く国防軍の機体だ。
そして青年を攻撃目標として捉えているのは、その一機だけではない。
「……正気ですか、貴方達は!?
 私を攻撃するとなれば、後々はライトヘイルの内紛に繋がると言うのに!
 いや、それ以前に私が貴方達を撃たなければならなくなる!!」
その為に来たのではない、と言外に叫ぶ青年の言葉に誰かが小さく呟きを返した。

──そうだな。そして俺達も、トレーインバッゼの住民を見殺しにする為に軍に居るわけじゃない。

青年の悩む番が回ってくる。だが青年は迷う事を否定した。
周囲を旋回する戦闘機の一つに狙いを定め、力を射とうと黒剣を振りかぶると──

──空を闇が覆い尽くした

3rdRide is over. Please wait next Ride.


さーてさぁーて、此処からですなぁー、と。


2006/9/23(Sat):十二時間
不慮の事態的な面もあるのでぐだぐだ言う気はありませんが、
消耗した体力ばかりはいかんともしようがなく。


―― 3rdRide:War ――(3rd)

国が滅ぶ、との言葉に少年が僅かに身を硬くした。
黒剣の青年はそれに構う事無く、或いは敢えて無視して、続きを語り続ける。
「我々は国民を守る事が、ひいては国を守る事が存在意義だ。
 『金がかかるから』と来るか来ないかあてに出来ない少年を待っている訳にはいかないのだよ。
 だから幻獣が出れば軍もでる。だが戦闘機が飛べばどれ程大気中の燃素を活用出来たとしても
 液体燃料の費用がかさむしそもそもミサイル等は節約のしようがない。
 そして三週間に十五回と言う出撃ペースは戦時下のそれに近い。
 君には、国家の戦争がどれほどの膨大な出費を呼ぶか分かるか?
 いま、ライトヘイル共和国軍の予算はそれくらい急速に予算を圧迫されている。
 異常なまでに幻獣が集中している事を世界中に訴えたところで、
 強国の腰が動くまで年単位の時間がかかるだろう。
 彼らにしてみれば、我々が枯渇寸前まで追い込まれて持ちこたえる位の方が都合が良いからな。
 ……否定しようの無い事実として、ライトヘイルは弱小国だ。
 自分達の身を守る為に、手段の是非を問う余裕は無い」

突きつけられている黒剣の切っ先に沿って、青年の言葉は少年を射抜く。
大人達の現実と言う重みを載せて。

「君がヒーロー気取りな只の子供か、覚悟を据えた一介の戦士なのか。
 私には量りかねるが、どちらにせよ私のすべき事は変わらないのだ。
 おとなしく『セーリィ』を渡して欲しい。でなければ、実力行使に訴えなければならなくなる」

少年は返す言葉を持っていなかった。
人を助ける事が何故責められなければならないのか、との憤りが沸き上がり
しかし年不相応な聞き分けの良さがそれだけでは駄目なのか、と懊悩する。
少年の苦悩が伝搬したかの様に、青年もその顔を苦渋で染める。
だがそれは一瞬の事。
「……悪いが、今は君の悩みに答えてあげる余裕が無い」
青年は、最初から悩みを排してその黒剣を握っている。故に彼の行動は素早かった。
「いつか、それが正しかったのかどうかと言う問いは君を強くしてくれるだろう。
 今は大人の理不尽に振り回されて、その憤りを明日の糧にする事だ。
 右手の『セーリィ』、渡して貰うぞ!!」

青年が、左手の黒剣を振りかぶった。

To be continued, 3rdRide.


ぬーん、「政治」の折り込みかたは研究の余地がたっぷり。
元々がSTGのプロット案だったとは思えない流れですな。
2006/9/22(Fri):読み読み
Black Blood Brothersがいい感じに面白いです。
Dクラッカーズで地味に面白い面白い言われてた人の作品なのですが、
なるほどこれは良い疾走感と炸裂感で。まだ続きが手元に有るのが嬉しいですなぁ。

バイトが朝早いので小説は無しで。
2006/9/21(Thu):久しぶりの光景
えらい久しぶりに大学に行ったら、研究室の窓から見える景色が激しく変わってました。
取り壊して広場にすると言うのは知ってましたが、実際にそれが終わるとえらい解放感が。


―― 3rdRide:War ――(2nd)


「……OLPG31-52774『セーリィ』の使用者だね」
口調は重く、そして真摯だった。
青年はゆっくりと左手を上げ、黒剣の切っ先を少年へ突きつける。
「君のやった事は、二桁近くの罪状を積み上げている。
 だが国防軍上層部は君に対し特赦を下すつもりだ。その条件は──」

続く言葉は、ある意味予想通りではあった。

「私の説得に応じ、OLPG31-52774『セーリィ』を手放す事だ。
 ……どうするかね?」
少年の返答は無い。その胸中で困惑と疑念がうねっているのを察し、セーリィが応える。
『……妙な話ですね。トレーインバッゼの国防軍は私たちの確保を諦めていた様ですが?』
「確かに。だからこそ私がこうしてやってきたのだ。これ以上、軍を疲弊させない為にも」
『その台詞もまた奇怪ですね。私たちが前線に立っていれば
 国防軍の消耗は軽微とも呼べない程に軽く抑えられているはずでしょう』
セーリィの反論に、青年が僅かに表情を崩した。
呆れに近い、だが表するならば落胆と呼ぶべき感情が垣間見得る。
「……この三週間、幻獣の襲撃は全てこのトレーインバッゼに集中している。
 過去の事例に此処まで幻獣が集中して表れた事例は無かった。
 その原因は、間違いなく『セーリィ』が解放された事と無関係ではないだろう。
 確かに、それだけの頻度の襲撃にも関わらずトレーインバッゼの被害は皆無だ。
 だが、世の中と言うのは人が助かればそれで良いという訳には行かないのだよ」
『……どう言う事です?』
「世界を救えるとしても、その為に国が滅ぼされる訳には行かないと言う事だ」

To be continued, 3rdRide.


2006/9/20(Wed):寝過ぎた
気がつけば凄い勢いで寝続けてました。もしかしてまだ復調しきれてなかったかしら。

Web拍手〜
>裏切り者がっ! しかし私は気味! 薬なんぞ飲んd「はいはいワロスワロス」
はいはい安静安静。社会人なんですから体調管理してください。


さて、八割の人が忘れていたであろうアレの続きを。

―― 3rdRide:War ――

『一番大切なものとはいったい何なのだろうか。
 人によって異なるのだから、またどうしたものだろう』

 少年がセーリィの主となってから三週が経過した。
その間、幻獣の襲撃は十五回。
それまでは月に一度有るかと言うペースだったことを考えれば、今の頻度は明らかに異様だった。
 だが、それだけの高頻度にも関わらずトレーインバッゼの住人に及んだ被害は却って目減りしている。
国防軍もその被害数の減少を由と半ば黙認しているのか、少年の探索は打ち切られた様に思えた。
事情はともあれ、少年に対する追跡が完全に途絶えている事は間違いない。
 そして幻獣の襲撃はまた今日も。
 幻獣との戦いに慣れてきた少年は、初日に「圧縮突撃仕様(アクセルランページ)」を以って討ち取った大型の黒竜にも余裕を持って対峙している。
重ねに重ねた経験の中で、初見でこそ強固な印象のあった黒竜にも弱点は有るのだと分かり
今は其処をヒット&アウェイで突き続けることで過剰に火力を振るう必要も無くなった。
『……手馴れてきたものですね』
 セーリィの口調にも緊張は無い。
結局、初陣から今に至るまで危険らしい危険に見舞われていないので、当然と言えば当然かも知れないが。
戦局が終盤にさしかかり、幻獣の数も目に見えて少なくなってくる。
 その油断しきった戦場に、『異変』は西からやってきた。
『これ、は――?』
 二人の共有する感覚には、『情覚』と名づけた六つめの感覚がある。
幻獣からは黒く濁っていながらも単純な殺意を、トレーインバッゼの町並みからは明るく澄んだ希望を。
読心とまでは行かなくとも、漠然と相手の感情を直接に認識できる。
 いま二人が感じたのは、極薄にまで砥がれた刃のような「戦意」と「敵意」。
その源を探る前に、少年の視界を文字通りに「衝撃」が駆け抜けた。
それが「何か」を悟る前に、残る幻獣たちが一層されていく。その速度、その火力、二人には一つだけ心当たりがある。
『……圧縮突撃仕様…………なのですか?』
 問いかけに答えるように、「衝撃」が少年からそう遠くない所で停まる。
其処に浮かぶのは屈強な体躯とそれを包む深緑の軍服。その左手に――

青き宝玉を抱く、漆黒の剣。

 もはや疑いようもなく、少年たちと対峙しているのはセーリィと同等・同質の力を振るう存在だった。
瞑目したまま直立の姿勢で浮かぶ黒き剣の主は、少年よりは間違いなく年上だが軍人としてはまだ若いと言える。
 青年が目を開き少年を見据えた。
先ほどまで感じられた「敵意」は薄れていたが、鋭い刃の様な「戦意」は更に際立って少年を射抜く。
 もはや、戦いを避けられそうな空気では無かった。


To be continued, 3rdRide.


そろそろ佳境……と言うほど厚みのある話でもございませんが、描きたい事に差しかかってきます。
もともとその日毎の即興で描いてたものですから、肩の力抜いて軽妙に続けて行きましょうかと。
2006/9/19(Tue):復帰ー
初日に薬飲んでバイト強行したわりには今朝の時点でほぼ完治したようで。
イロイロと開始しようとしてた矢先に引いた風邪だったので、
取り敢えずそのままズレ込んだ予定を再開しましょー

>すきのんもか、私もだorz ヴァー('A byきすけ
あーらごめんなさい、ワタクシ先に失礼致しますわオホホホホ。
2006/9/16(Sat):……げはぁ
風邪ひきましたうばぁー
2006/9/14(Thu):発想
でまぁ、何で梳野がこんな技術云々言ってるのかといえば
要するに自分が技術に関してイロイロ困ったからな訳で。
今の段階で
「最初に作りたかったゴースト」と「実験の意味で作ってみたいゴースト」
の案を抱えていて、両者とも仕様として多少のプログラミングがどうしても必要になってくるのです。
ですが、僅か数週間前まではそれをどーすれば良いものか皆目検討がつかず
技術的にはさして難しくも無い筈の事で延々つまずきっぱなしだったのです。
まぁ、その当時の段階で「華和梨に拘らず里々に移る」と言う手が無かった訳でもないのですが……

ともあれ。
織芽さんのトーク刷新も一通り終わりました。
ギミックに必要な技術も一通り身につけました。
ぎゃーすかぎゃーすか言うだけでなく、実際に行動を示してみましょうと思います。
今の伺かに出来る事で、まだ誰もやってない事は少なくないのですから。
2006/9/13(Wed):あわわわ
アクセス解析が壊れたかと思いました。
単に方々から昨日の日記に反応して頂けただけですが、通常営業では在り得ない来客状況にっ。


>Wizさん.
>アイテムの投げ場としては「narをアップするところ」がありますね。
地味にdisc-2等からもリンク張られているので誘導が容易なのはよろしいのですが、
アイテムをやり取りする場所ってどれくらい重要かなぁ、と思わないでもなかったり。
自鯖に上げてメールでURL送信とか代替方法が幾らでも有るには有りますし。
要る要らないで言えば「有った方が良い」場所ではありますが。

>それに近い空気を持った意見の投げ場としては、駄デベWikiに
>雑談をする丘があるのですが、あまり知名度は高くないですね。
知名度の問題も然る事ながら、ロケーション(駄でべWiki内の1ページである事)も無視出来ない問題かと。
駄でべに参加してない人から見れば、其処はもはや「他人の庭園」の様にしか見えぬ訳で。


>ponapaltさん
>問い合わせるだけじゃなくていっそのこと共同開発してくれる人を探すとかいうテもありますが……
>「ネタ屋さん」「技術屋さん」「絵描き屋さん」あたり、
>3人程度を募ればまあそれなりに不自由はしないのかなあ、なんて思います。
梳野としては、イエスともノーとも言い難い所かと思います。
大多数のネタ屋さんとしては「掲示板で質問する」のと
「共同開発を申し込む」との間には富士山級のたっかい心理的抵抗が有ると思うのですよ。
それと関係する人が増えると連携そのものにタスクを取られがちになるので
共同開発の場合、ネタ屋さんにはリーダー素養も求められてきますし。
そもそも、技術屋さんを抱え込む程の高度な要求がどれくらい有るのだろうと言う疑問も。

>どっちにしろそういった話題を気軽にできるところは必要だね、というのは以前から〜
>雑談用ToDo、などというよくわからない代物でもあればよさそう?
もどき板をもっと人が集まり易く出来ればそれで十分ではないかなぁと思うのですが、
それが言うほどに簡単ならそもそも問題にですし……


最後に二三日前から振り損ねてたネタを。はてダリ側のリンク元一覧に
コンナノが。
……えと、もう、イロンナ意味で何ででしょう?
2006/9/12(Tue):考える事
「技術は目的で有ってはならない」
たまに聞く気がするのだけど、これは是で暴論だと思ったり。
何故ならこの言葉は技術屋の皆さんのモチベーションを否定する言葉に他ならぬ訳で。
しかし、技術が技術として目標点に到達して終わり、ではやはり無駄なのも事実。
技術とは即ち手段で有るわけですから、技術によって果たされる目標はまた存在しているべきな訳で。
今の伺か界隈に必要なのはそういった「目標」と「手段」が誰でも気軽に問い合わせられて、
かつ解答を提示出来る人達が集まるようなオープンエリアでは無いかなーと。
今のところはもどき板がその役割に立ってると思われますが、
「周知」と「書き込み易さ」の面でまだ洗練の余地は多いと思いますし。

伺かカンファレンスの話題を聞いてから、こう言った構造論的(?)な事を延々考えてたり。
まだまだゴーストとして出されてない、かつそれなりに面白くなりそうなアイデアは有りそうなのですけどなぁー
アイデアマン達の声がまだまだ足りない印象。皆もっと声をだしましょうょ。

人目に触れて欲しいのでtbpに爆撃してみんとす。
本当は、適切に相手を選んでその人の日記に爆撃するのが一番有効なのでしょうけど、流石にそれは気が引けてー
2006/9/11(Mon):集合
昨日はへパ同盟の人達と。今日は高校の友人達と。
呼吸が合う上に論議を交わせる人達というのは、顔を付き合わせてて愉しいものです。
2006/9/8(Fri):表現
感性に頼るだけ、では駄目なのですのょね。
感性からそのままに引き出して、其を研ぎ上げてまた感性に投げ返して。
手を抜かぬ限り、よりよい表現と言うのはそれなりに見つかるもので。
そんな感じで、織芽さんのトーク刷新は続いております。
2006/9/7(Thu):咆意
バイトの後輩達と呑んだ帰り、家の廊下で眼下に広がる朝曇りのセカイを見下ろし。
見ていろ、いつか損なう事無く切り出して焼き付けて見せる、と。
結局はソコが梳野の立ち戻る場所で、其処に立ち戻るからこそワタシは「梳野」で。
その心境を心地好いと思う。
2006/9/4(Mon):飲酒中
酒呑んだ梳野に真っ当な文章を期待したところで
出てくるのは混沌無形の無茶苦茶な文章ばかりなのですから
そんなものが欲しいと言う貴方によーく説明してあげましょう!

つまり!

酒呑んd(エンドレス
2006/9/2(Sat):どじぇぴゃー
疲れました。寝ます。
2006/9/1(Fri):冷静に考えると
織芽さんの全トーク(通常・イベント問わず)刷新とか阿呆じゃ無いでしょうか自分。
でも手を付けている以上は引き返せなかったり……

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