ネット某所でよりにもよってSIAM　SHADEのLive動画を発見してしまい 
思わず午前四時まで見入る。 
やはり青春時代にハマったものは一生ものだなぁ、と当時の事や心境をふと思いだし、 
それを「わざわざ掘り返している」事実に愕然とする。 

今の自分と当時の自分で「それほどの差が有るのか？」と。 

それは無い。今の自分はあくまでも延長線上で展開している筈で、 
少なくとも自覚の上では今と当時とで大差ある筈がない。 
ならば何故あの時の感情を、焦燥や怒りにも似た激情を、 
振り返って思い出さなければならないと言うのか。 
飢えていたはずだ。 
乾いていたはずだ。 
満たされたのか？ 
違う、慣れただけ。慣れてしまっただけ。 
人の生まれ持つ順応機構とはこんなにも最低なのか。 
あぁもう腹が立つ。腹が立たなかった事に腹が立つ。 
声を、もっと声を。叫びと呼べる程に声を。 

ナイフはまだ消えてないのだから。