〜あとがき〜
 
外伝:シャーニュブールの笛吹ブリューナの構想製作秘話(?)。
がんばれ吟遊詩人!の外伝書き下ろし。
ラヴェル君なんて、そもそも詩人に向いてないじゃないかって話。
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まずはどうでも良いようなことをつらつらと。 
夏の風物詩、蚊の羽音。安眠妨害の最たるやつです。 
目が悪いと、寝ている時に音だけ聞こえて姿が見えない。 
まぁ、イラっとするわけです。 
蚊を叩こうと何度か空振りし、諦める……のではなく、本気の戦闘開始になるのがオチ。
 
とまぁ、私の場合は目が悪すぎて、足に止まった蚊を叩いたら、蚊ではなくてほくろだったなんてことも……。
 
 
とまぁ蚊の話は置いておいて。
 
コウモリの鳴き声って聞いたことあります? 
鳴き声なんでしょうかね、あれ。羽音のような気もするけど。 
キイキイとも違うしギャアギャアとも違うし、キキキキキとも違う。 
微かな音が幾重にも空気を震わせるわけです。
 
これ、小さい子供の一部にしか聞こえないそうですが、昔から今でもまだ聞こえます。 
聴力が幼児なんでしょうか。 
一方、蚊の羽音はモスキート音といって有名ですね。 
最近は猫よけの機器にも仕込まれていて、大人には聞こえないゆえに、小さい子の苦痛に気がつかないなんてこともあるようです。 
いわゆる高周波攻撃ですね。
 
一方、室外機や給湯器などで問題になるのは低周波。 
こちらは、キーンと耳が痛くなるというよりは、全身に不快な振動のような感覚があります(※感じ方に個人差はあると思いますが)。 
特に夜中はよく聞こえるというか、響きます 
複数の機械の音が組み合わさると、聞いたことのないメロディーのように聞こえ、幻聴かと疑うほど。 
着信音が鳴っているのかと思って、何回も携帯やスマホを確認したことがあります。 
 
 
はい、高周波と低周波が両方聞こえる耳です。生活しずらい……! 
高周波のほうが耳に直接来る感じで、ストレートな不快感です。ストレスがその場でMAXになる感じ。 
低周波はとにかく鬱陶しく感じます。連日じわじわストレスがむしばんでくる感じ。 
 
 
さてさて、今回は怪しい笛吹き男のお話でした。 
昔のヨーロッパで、男の要求を突っぱねたところ、笛の音で子供たちを集団誘拐して去って行ったという伝説があります。 
そう、ハーメルン。
 
ハーメルンだったりブレーメンだったり、海外の昔話は音楽や楽器が関わるものがあって面白いです。 
日本だと……琵琶くらいかなぁ。 
陰陽師には笛の名手がいますが、伝説の名器となると琵琶だったり。あ、葉双つは笛か。
 
シレジアの王都ブレスラウは音楽の都でもあるという設定ですが、まぁ治めてるのがクレイルさんじゃあねぇ……。 
ところで、作中でクレイルがとんでもない音痴と言及されていますが、実は彼の音痴はさほどでもないんです。 
ただし歌は下手。棒読みというか、棒歌い?
 
音痴も色々なタイプがありますが、クレイルさんのタイプは、音階はあっています。 
ただし音程というか、長が違う。 
ドレミファソラシドと歌うと、レミファ(#)ソ(#)ラシド(#)レみたいな。 
これ、すべて一律にずれている場合だと、伴奏さえなければ音痴だと気づかれない場合も多いです。 
一人アカペラで歌っているのを聞くには上手い(こともある)のですが、合唱だったり伴奏だったりするとズレが目立ちます。 
クレイルさんは耳が良いので、音程がどれくらいずれているかは理解しています。 
しかしそれを利用して、あえてずらしたり、逆にズレを見越して発生することで本来の音程に合わせることはできます。 
終盤で、音痴を自在に操れると告白しているのはこの能力です。
 
 
ずれているのを理解したうえで、あえて竪琴とも子供の合唱とも調和しない音程で歌うと……?
 
 
どこぞの毒吐き公爵いわく、音声攻撃。 
 
 
うわー。
耳の良い人にはかなりの攻撃力を誇りそう。
 
これを避けるにはやはり沈黙魔法の出番ですね。
ええ。
作中にはシュティルという精霊魔法が沈黙魔法として出てきます。 
当然、最後のクレイルさんが歌おうとしたのを止めたのはこの魔法……
 
 
の、わけがないですね! 
物理的に沈黙させましょう。いつものことです。
 
さてさて、相変わらずあとがきにも設定秘話にもなっていませんがここらでお開きと致しましょう。 
これからも管理人共々、風月を宜しくお願い致します。 
  
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