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神々とメシア

真のお父様が明かされた、夜の神様と昼の神様とは。また、六マリアとは何だったのか。

夜の神様、昼の神様とは。万王の王、二代王、三代王とは。アダム、イエス、再臨主、真の父母、天地人真の父母とは。新しい堕落論、再臨論とは。家庭連合、サンクチュアリ協会、サンクチュアリ教会


3.原初の神から生まれた概念と神々

宇宙や霊界が創造される前の最初の意識を、ここでは"原初の神"と呼ぶことにする。この原初の神から、神々が生み出された。宗教によっては、神を唯一の存在としているが、それについては、あとで触れることにする。

3−1 絶対性と相対性

3−2 神々の誕生、神界、男性格と女性格、主体と対象、独立と支配

参考1 カオス、ガイア、天使長、天使


3−1 絶対性と相対性

原初の神が、神々を生み出してから、人間の創造に至るまでの過程は、前述の"創造の基本過程"に基づいている。何故なら、同じ神によるものだからである。ただし、素粒子や物質とは違い、生み出された各存在に、それぞれの"思い"があったため、様々な紆余曲折があった。それらの内容は、神話や聖書の中に暗示されている。

クォークに正と反があったように、原初の神にも正と反の生じる過程があった。つまり、0次元の点から小と大、無限小と無限大、消滅と遍在、無と有、という概念が生み出され、続いて、その無からプラスとマイナス、有から進行と配列という概念が生まれ、そこからさらに正と反という概念に至った。

ここで、進行を目的、配列を関係、という表現に置き換えると、正とは、目的を指向する性質を意味するようになる。これを"絶対性"という。これに対する反とは、関係を指向する性質を意味し、これを"相対性"という。


3−2 神々の誕生、神界、男性格と女性格、主体と対象、独立と支配

神々の誕生する過程は、素粒子の創造過程に似ている。つまり、下の図のように、原初の神の"絶対性"から男性格の"夜の神"が生まれ、"相対性"から女性格の"夜の女神"が生まれた。続いて、"夜の神"からその弟の"昼の神"が生まれ、"夜の女神"からその妹の"昼の女神"が生まれた。夜の神は絶対性主体、夜の女神は相対性主体、昼の神は絶対性対象、昼の女神は相対性対象となる。ここまでの領域を神界という。

夜の神(絶対性主体)は、存在目的を果たすことが優先である。人間関係に例えると、それぞれが互いの存在目的を認め合い、独立した立場をとり、支配と被支配の関係を持たないようにしようとする考え方である。この場合、相手はパートナーとなる。ここではこれを"独立主義"と呼ぶ。これを個人主義と表現するのは、利己主義と混同するため、適切ではない。

昼の神(絶対性対象)は、基本的には独立主義で、目的を優先しながらも、方針は主体にゆだねる。つまり、主体の方針が目的になる。しかし、陽電子が反陽子と結びつきやすいように、夜の女神の影響を受けやすい。

夜の女神(相対性主体)は、全体的な関係性の維持を優先する。人間関係に例えると、全体をピラミッド組織化して支配しようとする考え方である。そのため、必然的に、支配層と被支配層が現れる。一般的には、これを全体主義と呼んでいるが、この表現は本質を表していない。その本質は、少数の支配層のために、多数の被支配層が存在しているということである。それで、ここでは全体主義のことを"支配主義"と呼ぶことにする。

昼の女神(相対性対象)の基本的な考え方は、関係性の維持である。周囲から得た情報によって、自分の立場を検討する。その検討の手段は、"比較"である。しかし、最終的な結論は、主体にゆだねる傾向がある。電子軌道が複数あって相対的であるように、立場によって振る舞いが変化する。例えば、相手が上位なら従順になり、相手が下位なら保護しようとする。電子が陽子と結びつきやすいように、昼の女神は、夜の神と結びつきやすい。


参考1 カオス、ガイア、天使長、天使

原初の神は、ギリシア神話に登場するカオス(Chaos)に該当する。ただし、カオスに、夜の神と夜の女神を含める場合と、含めない場合がある。前述のように、原初の神をはじめとする5神が存在するとした場合には、カオスの中に、夜の神と夜の女神が存在していると考える。何故なら、カオスの次にガイア(Gaia)が生まれたとされているが、ガイアは、創造の基本過程から見て、昼の女神に該当するからである。それについては、あとで触れる。

また、ガイアの誕生には2つの説がある。カオスによって生まれたとする説と、ガイアが単独で生まれたという説である。

昼の神は、ギリシア神話に登場するタルタロス(Tartarus)、あるいは、キリスト教でいう初代天使長のルシファー(Lucifer)に該当する。ただし、タルタロスは、ルシファーが堕落して天使長の位置から外された後の姿だと推測できる。一般的に、タルタロスとルシファーは、同一視されていない。ルシファーは、堕落後にサタンと呼ばれたが、その立場は、夜の神の弟に当たる。

キリスト教では、神と天使を区別しているが、神話では、登場する全ての存在が神である。つまり、ある存在が、キリスト教でいう天使であっても、神話では、神と表現されている可能性がある。天使とは、ある役割を持って、人間に関わってきた存在をいう。その中に、以前は人間だったという天使も存在するのである。天使という名称は、その役割を意味している。