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『三番線の約束』について

出演情報

 役名:森川美穂、芸名:新田まゆみ
 ヒロインであり映画の中では重要な役割をしている。タイトルにもある三番線の約束はJR高円寺駅の三番線のホーム上での美穂(新田まゆみ)と努の更正の約束のことである。しかし、この映画は努の挫折と更正がメインテーマであることから,美穂のシーンは少ない。冒頭にホームでのシーンはあるが、それからしばらくは出番がなく、初めて見たときは出演シーンがあるのかと心配になったほどである。また、美穂自身も非行に走ったり、そこから更正したりするのだが、なぜ学校に行かなくなったのかとか不良との関わりなどがほとんど描かれていないため、感情移入がしにくい。45分という短い映画の割に2人の学生のそれぞれの挫折と更正が描かれているためにどうしても表面的なストーリーを追う展開になっている。もしかしたら、当初のシナリオ上では書かれていたことが,尺の関係でいろんなエピソードが削られたのではないかと想像してしまう。
 ただ、努と美穂の二人の関係はさすが政府広報映画だけあって、非常にさわやかに書かれており、大変気持ちの良いものになっており、ファンとしても安心して見ることができる。その分、やや現実離れした感じがするのは仕方ないことかも知れない。

新田まゆみについて

 喧嘩するシーンがあるなど、体を張った役をよくこなしている。非行に走ったときには派手な化粧をしているが、新田まゆみにはあまり化粧をしていない顔の方がかわいい。非行時の私服よりも制服もよく似合っている。この映画では夏服のセーラー服と冬服のセーラー服が出てくるが、どちらもなかなか良い。
 努に会いたいけど顔を合わせにくいシーンの演技や更正した後の笑顔など演技力も高い。

番組情報

 法務省主管“社会を明るくする運動“の広報映画。
 主人公の少年に松下一夫、少女に新田まゆみ、保護司に三ツ矢歌子、少年の母に茅島成美。
 二人の若者が更生するまでの葛藤、心と心の触れ合い、保護司や雇主など、更生に協力する人々の姿が美しい映像で描かれている。
 何度かテレビ放映されたこともある。自治体のビデオライブラリーなどで貸し出ししてくれることもある。

公開 1988年12月12日
時間 45分
企画 法務省保護局
協賛 (財)青少年更正福祉センター・(財)日本更生保護協会
製作配給 博報堂 ディレクターズ・カンパニー
監督 今関あきよし
出演 中岡 努:松下 一夫
保護司・津島和江:三ツ矢歌子
努の母・陽子:茅島成美
努の祖母・鈴子:橋本菊子
森川美穂:新田まゆみ
レストランの社長:野口雅弘
そば屋の主人:今西正男
その妻:阿部光子
プロデューサー 山本文夫  
脚本 田代ひろ子
撮影 須藤昭榮
録音 矢野勝久
照明 高橋洋一
整音 沼田和夫
音楽 稲垣東雄
編集 小林礼子
効果 福島音響
助監督 宮城仙雅

パンフレット

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リンク

岡山県生涯学習センター 視聴覚教材 詳細 三番線の約束
 
映画フィルムを 借りることができるようです。また、映画の詳細情報やリーフレットも見ることができます。