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『サーキットを思い切り走ってみたい!』 バイク乗りなら、誰でも一度くらいはそう思った事があるのではないでしょうか? チーム名の前に『Racing Team』と書いてはみたものの、実際はただの ツーリングチームにすぎない私達も、最初はその程度の気持ちでした。 ところが、これは経験した方ならわかっていただけると思いますが、 サーキットって、ハマッてしまうんですね。 面白くってしょうがないんです。 自分の実力が、ラップタイムと言う数字となってハッキリと表れます。 そこではどんな虚勢も通用せず、また言い訳も出来ない世界です。 そして、練習を重ねて自分のタイムが上がっていくのを見るのは、 それはもう、嬉しくてしょうがないものなんですね!(逆にヘコむ事も多いですが) すると今度は、自分がどれほど上達したのかを試してみたくなってきます。 という訳で、レースに参戦する事になりました。 それも一度に3人も! 11月22〜23日に行われる『筑波ツーリスト・トロフィー in NOVEMBER』で キングギドラ・やにゃ・TMの3人がロードレースデビューします。 ここでは、過去に多少なりともサーキット走行の経験があるTMや、モトクロスの 経験のあるキングギドラではなく、それまでサーキットどころか峠にすら通った 経験の無い、典型的なツーリングライダーだったやにゃにスポットを当てて 実際にレースデビューするまでの過程を紹介したいと思います。 |
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*** やにゃ *** きっかけはホントたわいも無い事です。みんながライパに行くってことからです。 そもそもサーキットは、九州ツーリングの時に偶然誘われオートポリスを体験走行 したことがありました。その時はサーキットって広いなあ、でもスピード出せるから 面白いなあなんてツーリングの格好で気持ち良く走ったのでした。 ライパに行くって事は、普段ジーパン、ジェットヘルの私にとっては装備を揃える 必要があります。ツナギ、メット、ツナギにあったブーツ、まあレーシーなグローブも 欲しくなりますよね。(^_^;) これを買うって事は、それなりの覚悟が要るわけです。 『何回走ったら元が取れるのだろうか』と。(^^ゞ で、みんな買ってるからついつい冬ボに手を出し、思いきって買ってしまいました。 ツナギを買ってしまうと、もう後へは引けません。とりあえず二回ライパを経験しました。 ライパ前は、『俺はもしかして、サーキットだったら速いんじゃないの?』とか、 『職業間違っちゃってたらどうしよう』(^^ゞとか、『有りもしない夢』を 素人がついつい見てしまうがごとく見ていましたが、走った後には逆に、 『自分の想像できる走りのイメージって何秒なんだろう?』とか、 『一体自分はどこまで速く成れるのだろうか?』とか、経験者のTMちゃんが 同じバイクで10秒、8秒(当時)と出して走っているのを見て、『どんなんだろう?』 という疑問がわいていました。こうなると、もうどこまで行けるか試すしかありません。 なんせ同じバイクでそれだけ出せるお手本も居ますし(^_^;)。 まだツナギの元も取って無いだろうというわけで、筑波のライセンスを取り、 2003年2月14日、スポーツ走行デビューしました。 |
走行会でサーキットデビュー(サーキットレポート参照)を飾った私たちですが、 『もっとたくさん走りたい、もっとちゃんと走りたい』と思い、サーキットライセンスを 取得しました(筑波サーキット)。走行会も楽しいのですが、回数も少なく、 お値段の方もかなり割高ですし、その上当日雨が降ったら目も当てられません。 また参加ライダーのレベルも低いため、やはりちゃんとした練習をするためには サーキットライセンスを取ってスポーツ走行をするしかありません。 私たちが参加した『ライパ』をはじめ、いくつかの走行会では、参加することにより サーキットライセンス講習会が免除になるという特典があるので、申請用紙に 必要事項を記入しライセンス取得料金を送るだけでライセンスを取得できます。 |
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送金後2〜3日ですぐに仮ライセンスを送ってきてくれるので、当月予約が取れればすぐにでもスポーツ走行が可能になります。 このレスポンスの早さはありがたいですね。 | しばらくして本ライセンスが送られてきます。 |
筑波サーキットには通常の『筑波ライセンス』と別に、『ファミリー限定ライセンス』という ファミリー走行のみ走行が可能な、値段の安いライセンスも用意されています。 ファミリー走行ではナンバー付きの一般登録車両以外の走行は出来ません。 レベル的にいきなりスポーツ走行を走るのが不安なヒトは、まずファミリー走行から 始めるのもいいかもしれません。『筑波ライセンス』取得者はファミリー走行も走れます。 ただ、ファミリー走行枠は少ないので、たくさん走りたい人には向きません。 |
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![]() | サーキットを走るのに当たって、避けて通れないのが運搬車両、トランポの問題です。 バイク自走で来るヒトも、特にファミリー走行で多く見かけますが、正直薦められません。 怪我はもちろん、転倒してハンドルが折れたら家に帰れなくなりますよ? トランポを買うのがベストですが、レンタカーを借りる手もあります。軽トラなら値段も安く、十分バイクは積めますし、ハイエースクラスなら2台積めますから、友達と一緒に借りるのもいいでしょう。左はレンタカーのキャラバン、右はライトエースワゴンです。 |
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走行前の受付です。念書を書き、予約した走行券を購入します。30分2500円です。 冬季は500円割引きなんてのもあります。各クラスを大雑把に説明すると、 ノーマルAクラスは、ナンバー付き一般車両を含めて、まあ何でも走れるクラスです。(笑) ノーマルBクラスは、1分8秒以内で走行できるプロダクションマシンのクラスです。 (注)2004年度から変更になるようです。Bは6秒以内で550cc以上となるそうです。 他にロードレーサーのR、Sクラスもありますが、私たちには関係ありませんね。(^^ゞ |
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スポーツ走行車両には、オイルドレーンボルト・フィラーキャップ・オイルフィルターに ワイヤーロックによる脱落防止措置が必要になります。 他にも、ホイールのバランスウエイトも脱落防止の為ガムテープで固定します。 また、フロントおよびリヤの左右にゼッケンナンバーを取り付けます。 以上は装着義務となっており、さらに4サイクル車にはオイル受けアンダーカウル の装着が推奨されています。(2004年度よりBクラスは装着義務となります) |
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さあ、あとは練習あるのみ!頑張ってラップタイムを縮めましょう! 最初のうちはきっと面白いようにタイムが縮まる筈です。最初のうちは・・・、ね。(^^ゞ 目指すは11月のドゥカティ・カップです!目標が決まっていると練習にも力が入ります。 |
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![]() | レースに出場する為にはMFJのライセンスが必要になります。 サーキットライセンスを持っていれば、申請して料金を払うだけで取得できます。 最初に貰えるのが、上の『フレッシュマン』 ライセンスです。 さらにサーキットの3時間走行証明を貰うと、下の『国内』ライセンスを申請できます。 詳しくはこちらをどうぞ。 ドゥカティ・カップはフレッシュマンライセンス以上で参加できます。 |
そして忘れてはいけないのが、ピットクルーです。クルーは二人まで登録できます。 ピットクルーライセンスを持っている人が手伝ってくれればベストですが、 登録料を払えばライセンスを持っていない人でもピットクルーとして登録できます。 いよいよレースにエントリーです。『2003 筑波ツーリスト・トロフィー in NOVEMBER』の 『DUCATI PIRELLI CUP 2003 East 2 4V』クラスにエントリーしました。 レースレギュレーションに合わせて、さらにマシンにいくつかのモディファイを加えます。 |
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フロント&リヤのアクスルシャフトのナットにもワイヤーロックを施します。 さらにスイングアームに巻き込み防止の為のチェーンガードを取り付けます。 これは簡単に外れてしまわないように確実に固定されていなくてはいけないので、 スイングアームに穴を開けて取り付けています。(タイラップ固定ではダメなようです) そしてラジエター液を水に入れ替え、リザーバータンクを空にします。 (ノーマルのリザーバータンクをキャッチタンクとして使用して良いようです) クーラントは使用不可です。 |
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![]() | デビューレースを前に、フロント及びリヤシートカウルを新調しました。 カッコイイでしょ?これでだいぶレーサーっぽくなりました。 ゼッケンナンバーは、いちおう希望を聞いてくれるので、『87』を申請しました。 ナンバーは前回使用した人が優先です。 なんで『87』なのかは、わかるよね?(笑) それに付き合って、TMは『86』、キングギドラは(違うレースだけど)『88』となりました。 |
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レースの日が来ました!ライダー・ピットクルーの登録を済ませたらすぐに車検です。 レギュレーションに合致しているかどうかマシンのチェック、ヘルメット・ツナギ・ブーツ ・グローブの装備品にダメージ等が無いかをチェックされます。 ツナギは胸の内側の見やすいところに、名前と血液型を書いておきます。 ここでちょっとトラブル発生!フレームスライダーにクレームがつき、 削るか取り外すように指示されました。そんなに出っ張っていないのですが、 『カウルがあればコレくらいOKだが、ネイキッドだからダメ』と言われたので、 渋々スライダーを取り外し、無事車検合格のシールを貼ってもらいました。 |
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いよいよ予選が始まります。今回の4Vクラスはエントリー台数が増えた為、 予選は二組に分かれました。参加台数44台、決勝進出台数は32台なので 33番手以降の12台がチャレンジカップへの出走、と言う事になります。 前回のレースのタイムと練習でのタイムの比較から、チャレンジカップに行く事は まず無いと思いますが、それでもちょっとプレッシャーです。(^^ゞ ちなみにこのレースには、レース好きの某有名芸能人さんもエントリーしていました。 (他にも、グラストラッカーレースにキレイな女性タレントさんが出てました) 詳しいレースの内容に付いては、レースレポートをご覧下さい。 以上、雑駁な紹介記事ではありましたが、サンデーレースに興味を 持たれている方にとって、少しでも参考になっていただければ幸いです。 |