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遠隔ライティング

遠隔ライティングとは

遠隔ライティング機能とは、他のPCに接続されているドライブを利用してディスクの読み書きを行う機能です。
会社組織等で書き込み用ドライブの付いたPCを複数人で共有したり、ドライブの付いていないサブノートPCで書き込みを行うことが出来ます。

説明にあたり、上図の様な構成で遠隔ライティング機能を利用することを考えます。
ServerPCが書き込みドライブを搭載し実際に書き込みを行うPCで、ClientPCがライティングソフト(ディスクメディエーター呉葉)を動かすPCです。


セットアップ方法

パーソナルファイアウォールの設定を変更する

遠隔ライティング機能を利用するには、ServerPCのパーソナルファイアウォールの設定を変更し、TCP/UDP8801番ポートを開放する必要があります。
ServerPCにセキュリティ対策ソフト等がセットアップされ、そのファイアウォール機能を利用している場合は、各ソフトウェアのマニュアルを参照して設定を行って下さい。なお、WindowsXP SP2以降のOSには標準でファイアウォール機能が搭載されています。以下にWindowsVistaの例を挙げて、設定の変更方法を解説します。

1.コントロールパネルを起動し、[ネットワークとインターネット]リンクを選択します。

2.[Windows ファイアウォール]リンクを選択します。
3.[設定の変更]リンクを選択します。
4.[例外]タブを選択します。
5.「コア ネットワーク」、「ネットワーク探索」、「ファイルとプリンタの共有」にチェックが入っていることを確認します。チェックが入っていない場合はチェックを入れます。次に、[ポートの追加]ボタンを押下します。
6.名前に「Remote SPTI Daemon (TCP)」、ポート番号に「8801」と入力し、プロトコルに「TCP」を選択、[OK]ボタンを押下します。
7.再度、[ポートの追加]ボタンを押下します。
8.名前に「Remote SPTI Daemon (UDP)」、ポート番号に「8801」と入力し、プロトコルに「UDP」を選択、[OK]ボタンを押下します。
9.「Remote SPTI Daemon (TCP)」、「Remote SPTI Daemon (UDP)」にチェックが入っていることを確認します。チェックが入っていない場合はチェックを入れます。次に、[OK]ボタンを押下し、設定画面を閉じます。



以上でパーソナルファイアウォールの設定は終わりです。

遠隔SPTIデーモンのセットアップ

次に、遠隔書き込み機能を提供する遠隔SPTIデーモンを、ServerPCにセットアップします。

1.Windows用アプリケーションのページより遠隔SPTIデーモンをダウンロードし、セットアッププログラムを起動します。

2.インストール先を入力(通常はそのままで構いません)し、[次へ]ボタンを押下します。
3.共有書き込み用ドライブとして使うCD/DVDドライブ名にチェックを入れ、[次へ]ボタンを押下します。ちなみに、ドライブの交換や設定の変更により、ドライブ名が変更となった場合には、遠隔SPTIデーモンを再セットアップし、設定を変更する必要があります。
4.[インストール]を押下します。
5.セットアップが完了したら、[終了]を押下します。



以上で遠隔SPTIデーモンのセットアップは終わりです。


使い方

基本的な使い方

ClientPCにてライティングソフトを起動し、ドライブ選択ダイアログ上で読み込み装置、若しくは書き込み装置選択プルダウンの右にあるネットワークボタンを押下します。
ServerPCが同一ネットワーク内にある場合、図のようにServerPCに存在するドライブが検索され、選択可能となります。

「現在利用可能な遠隔ドライヴは存在しません」と表示される場合

まずは再度ボタンを押下し、再現性を確認してください。
他のClientPCまたはServerPCにて共有ドライブを利用している場合、そのドライブは使用できません。利用が終わるまでお待ち下さい。特にServerPCのOSがWindowsVistaである場合は、ドライブにメディアを挿入しているとOSのライティング機能によってドライブが占有されることがありますので、ご注意下さい。
他で利用されていないにも関わらずメッセージが表示される場合、ClientPCのライティングソフトの通信設定画面を開き、設定を変更する必要があります。

タイミングが合わない場合
単にタイミングが合っていない場合は、サーバ確認時間を増やすことで認識可能となる可能性があります。デフォルトでは300msが設定されているため、この値を500〜1000ms程度に変更します。

ServerPCが同じネットワークに存在しない場合

ServerPCが同一ネットワーク上に存在しない場合、他のネットワークに属する一斉同報通信アドレスにServerPCが存在するネットワークの一斉同報通信アドレスを追加します。一斉同報通信アドレスは該当ネットワークのホストアドレス部のビットを全て1にしたもので、図のサーバの属するネットワーク192.168.0.0/24の場合は192.168.0.255となります。

ルータがブロードキャストパケットをフィルタリングしている場合

上の「ServerPCが同じネットワークに存在しない場合」にて正しく設定を行っても通信が行えない場合、ルータがブロードキャストパケットをフィルタリングしている可能性があります。その場合は、ServerPCのIPアドレスを直接追加します。

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平成13年4月2日より

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