ネットでみかけた親族関係の話題で回答がマチマチの混乱状態。
話題の件とは、コナンの母工藤有希子が蘭に説明した言葉だそう
ですが、コナンは「
私の祖父の兄の娘のいとこの叔父の孫」と。
これはネットで飛び交ううちに省いた続柄「~
にあたる子」が
ないため?。これが余計に混乱に輪をかけている感じです。
「~の孫にあたる子」自体も正確性を欠いた言葉の感じがします。
「~の孫にあたる子」は字面通り「~の孫」にあたる子、なのか、
「~の孫にあたる
(者の)子」なのかです。
「
私の祖父の兄の娘のいとこの叔父の孫の子」でとりあげてみます。
本サイトの6連鎖の<連鎖親等の計算>では →
連鎖親等の計算
「私の祖父の兄の娘のいとこの叔父の孫」までは「私」を自分とし
てたどれます。
結果は「~の叔父の孫」は私のはとこになります。
さて、ここからが今日の本題です。ある代の親の子は1人に限らず
子同士は兄弟姉妹になります。これを親等図形式で理解するには親
を基点として2次元親等図を子の数だけ並置させねばなりません。
仮に子を2人としても、今表示のある傍系が右側に存する親等図の
左に傍系が左側に存する親等図を直系接着して考えねばなりません。
(厳密には、祖先は各代父系と母系の両系ありますがここでは省略)
少々はしょって「私の祖父の兄の娘」までは一つとして「~の
娘」
は私の従伯叔母(従伯母か従叔母のいずれかの意味)になります。
「~の娘の
いとこ」は私の父母の場合と私の伯叔父母の場合があり
ますが、どちらにしても「~のいとこの
叔父」は
私の叔祖父になり、
「~の叔父の
孫」は叔祖父の孫で
私のはとこになります。
ただし、これは傍系が右側だけに存する親等図で考えた場合です。
一方、傍系が左側にもある親等図で考えますと「
いとこ」が2人
でなく4人になり「~のいとこの
叔父」は
私の祖父にもなります。
そうすると
「~の叔父の孫」は私の祖父の孫で私自身になります。
はとこ同士とは曽祖父母の曽孫同士ですから、私のはとこも私自身
も互いの親族関係としては矛盾はないですね。
これで「~の叔父の
孫」が私自身の場合の最後の「~の孫の
子」と
は、めでたく工藤有希子の子「コナン(新一)」になるわけです。
ネットでは私でなく私の夫優作が私のはとこにあたるとする解釈と
思われる回答も見受けられ、そのような回答も親族関係上は正しい。
ネットでは「私の祖父の兄の娘のいとこの叔父の孫の子」でなく、
「私の祖父の兄の娘のいとこの叔父の孫」にあたる子とした改訂版
がアップされています。その回答も親族関係上は正しいが、改訂版
は考え難い。(叔父と姪:近親婚の制限による事実婚関係?)
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名探偵コナンの登場人物 - Wikipedia