概要
精神科医療の治療の意思決定に関する研究を行っています。意思決定の観点は,医療従事者,患者,一般人の3つの観点から行っています。
一般人の観点から,うつ病治療の意思決定に関する一連の研究を行っています (業績 [1-3, 13])。以下の3つの点が明らかになっています。
治療開始の意思決定には,うつ病の症状を認識することが最初の課題であること (業績 [1-2])。
ニーズに合致した医療サービスを提供するためには, 自己負担額が費用が高くても,心理療法と投薬の双方を提供することが大切であること (業績 [1,3,11])。
投薬に対する過剰な偏見を啓発活動などで下げることなどが大事であること (業績 [11])。
患者の観点から,統合意失調症とうつ病・不安障害に関する治療の意思決定研究を行っています。統合失調症への意思決定共有モデル (Shared Decision Making) の満足度への有効性の無作為化比較試験を現在行っています (業績 [14])。また,うつ病・不安障害患者への治療における意思決定共有モデルのニーズに関する観察研究も着手しています。
医療従事者の観点から,標準的治療の意思決定に関する研究を行っています。電気けいれん療法やせん妄治療の標準的治療と認識されている方法と対象を同定する研究です。
業績
Okumura Y, Hatta K, Wada K, Takeuchi T, Kishi Y, DELIRIA-J Group: Expert opinions on the first-line pharmacological treatment for delirium in Japan: A conjoint analysis. International Psychogeriatrics 28 (6): 1041-1050, 2016.
詳細: プレスリリース ; 全文 (有料); 論文請求 ; IF = 1.934 (JCR2014); 報道 8件; 被引用数: 0編
Ishii M, Okumura Y , Sugiyama N, Hasegawa H, Noda T, Hirayasu Y, Ito H: Efficacy of shared decision making on treatment satisfaction for patients with first-admission schizophrenia: study protocol for a randomised controlled trial. BMC Psychiatry 14: 111, 2014.
詳細: 全文 (無料); IF = 2.23 (JCR2012)
Okumura Y, Sakamoto S: Depression treatment
preferences among Japanese undergraduates: using conjoint analysis.
International Journal of Social Psychiatry 58 (2): 195-203, 2012.
奥村泰之, 下津咲絵, 岡隆, 坂本真士: うつ病治療の選好構造: 宮崎県内のA町の職員を対象として.
精神医学 50 (2): 133-139, 2008.
奥村泰之, 坂本真士, 岡隆: うつ病治療の便益性と危険性についての大学生の評価.
日本社会精神医学会雑誌 16 (2): 156-167, 2007.
奥村泰之, 坂本真士, 岡隆: 大学生におけるうつ病治療の選好構造: コンジョイント分析を用いて.
日本社会精神医学会雑誌 16 (1): 3-12, 2007.
目次: 奥村泰之 業績一覧
研究領域
業績目録
背景
課題と反省 (妄想/妄言)
What's New
法人Webサイト を開設しました。(2021/9/25)
臨床精神薬理に寄稿しました。(2021/2/4)
今年も,いろいろとありました。当Webサイトを御覧頂いている皆様に深謝致します。例年の目標管理のために,2020年の課題と反省 (妄想/妄言) と2021年の課題と反省 (妄想/妄言) を記載致しました。来年もよろしくお願い申し上げます。(2020/12/30)
日本疫学会ニュースレターに寄稿する機会を賜りました。(2020/4/15)
アカデミアを終了して、主に公的研究を支援する非営利型の一般社団法人を開業しました。研究の生産性と質を総合的に高めるために、尽力したいと考えております。町田駅付近にいらした際は、遊びにいらして下さいますと幸いです。(2020/4/1)
日本疫学会奨励賞を授与頂きました。これまで,ご支援くださった皆様に,心より感謝いたします。(2020/2/23)
REQUIRE研究会第37回研究集会 (3/21 (土) 14:00-17:45; ベルサール飯田橋 ) を開催します。(2020/2/18, 3/14追記)
今年も,いろいろとありました。当Webサイトを御覧頂いている皆様に深謝致します。例年の目標管理のために,2019年の課題と反省 (妄想/妄言) と2020年の課題と反省 (妄想/妄言) を記載致しました。来年もよろしくお願い申し上げます。(2019/12/31)
REQUIRE研究会第36回研究集会 (1/18 (土) 13:00-18:00; 東京医科歯科大学) を開催します。(2019/12/13)
株式会社情報機構ヘルスケア系セミナー (2/27(木)12:30-16:30; JAM金属労働会館 ) にて講演を担当します。(2019/11/5, 2020/1/17追記)
International Journal of Environmental Research and Public Healthに共著論文が掲載されました。(2019/10/17)
編集を分担した認知行動療法辞典 が出版されました。(2019/9/3)
REQUIRE研究会第35回研究集会 (9/7 (土) 13:00-18:00; 東京医科歯科大学) を開催します。(2019/8/2)
第2回NDBユーザー会 (8/23 (金) 10:00-17:30) にて講演を担当します。 (2019/7/11, 8/24追記)
実務者のためのデータベース研究講座 その2 (7/10 (水) 13:30-17:30) にて講演を担当します。(2019/6/10)
北里大学医学部精神科学教室研究会 (7/4 (木) 18:00-19:00) にて講演します。(2019/6/10)
第33回臨床研究の日 (5/21 (火) 12:00-13:00; 琉球大学) にて講演しました。(2019/6/4)
REQUIRE研究会第34回研究集会 (5/11 (土) 14:30-17:45; 東京医科歯科大学) を開催します。(2019/4/20)
Journal of Attention Disorders誌に主著論文が掲載されました。(2019/4/4)
臨床研究セミナー (2019/3/22 (金) 18:30-19:30; 倉敷中央病院) にて講演しました。(2019/3/23)
臨床精神薬理に寄稿しました。(2019/2/22)
第1回NDBユーザー会 (2/27 (水) 10:20-16:30@グランフロント大阪) にて講演を担当します。(2019/1/29, 3/1追記)
今年も,いろいろとありました。当Webサイトを御覧頂いている皆様に深謝致します。例年の目標管理のために,2018年の課題と反省 (妄想/妄言) と2019年の課題と反省 (妄想/妄言) を記載致しました。来年もよろしくお願い申し上げます。(2018/12/31)
第24回疫学の未来を語る若手の集い (1/30 (水) 18:15-20:00@国立がん研究センター) にて講演を担当します。
レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)の使用経験 (スライド ) を新設しました。(2018/11/25, 2019/1/11追加)
目次: 奥村泰之 業績一覧
研究領域
業績目録
背景
課題と反省 (妄想/妄言)