奥村泰之, 坂本真士, 大野裕:
日本人における抑うつの潜在構造: 分類分析
http://dx.doi.org/10.1080/00048670902970841
Okumura Y, Sakamoto S, Ono Y:
Latent structure of depression in a Japanese population sample: taxometric procedures.
Australian and New Zealand Journal of Psychiatry 43 (7): 666-673, 2009.
目的: 精神疾患が質的か量的かという議論は,研究者と臨床家双方にとって重要であるが, 過去の抑うつの分類分析の結果からは,一貫した結論が得られていない。 その結果が一致していない理由の1つとして, 多くの研究者が選択されたサンプル (学生,病院患者,選択された地域住民) に頼っているからであると考えられる。 本研究では,うつ病の潜在構造が質的か量的かについて,非選択的な一般住民サンプルを使用して検討することを目的とした。
方法: CES-Dで測定された抑うつの潜在構造質的か量的かを検討するため,一般住民20,987名を集落抽出したデータに対して分類分析を実施した。
結果: MAMBACとMAXEIGを実施した結果,抑うつの潜在構造は,量的であることが示された。
結論: 個人差の分類をするとき及び研究法を選択するときは, 抑うつの潜在構造が量的であることを考慮する必要がある。
関連論文
奥村泰之, 坂本真士: 抑うつの連続性議論: より質の高い研究に向けての提言.
心理学評論 52 (4): 504-518, 2009.
Okumura Y, Sakamoto S, Tomoda A, Kijima
N: Latent structure of self-reported depression in undergraduates:
Using taxometric procedures and information-theoretic latent
variable modeling. Personality and Individual Differences 46
(2): 166-171, 2009.
奥村泰之, 亀山晶子, 勝谷紀子, 坂本真士: 1990年から2006年の日本における抑うつ研究の方法に関する検討.
パーソナリティ研究 16 (2): 238-246, 2008.
Cited by
Sugiura T et al: Common factors of meditation, focusing, and cognitive behavioral therapy: longitudinal relation of self-report measures to worry, depressive, and obsessive-compulsive symptoms among nonclinical students. Mindfulness 6(3): 610-623, 2015.
Takagaki K et al: Preliminary assessment of the behavioral activation model in Japanese undergraduate students. Psychological Reports 112: 47-59, 2013.
Sunderland M et al: Factor mixture analysis of DSM-IV symptoms of major depression in a treatment seeking clinical population. Compr Psychiatry 54: 474-483, 2013.
Haslam N, Holland E, Kuppens P: Categories versus dimensions in personality and psychopathology: a quantitative review of taxometric research. Psychol Med 42: 903-920, 2012.
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