|
||||||||||||||||||||||||||||
Top > 無料統計ソフトRで心理学 > R雑記26-28: 医学における検定力,効果量,区間推定〜Rによる論文の審査/印刷期間の管理図 無料統計ソフトRで心理学 R雑記26-28: 医学における検定力,効果量,区間推定〜Rによる論文の審査/印刷期間の管理図 |
||||||||||||||||||||||||||||
|
26. 医学における検定力,効果量,区間推定 (2009/6/15, 2010/4/29追記, 2011/7/9追記) 心理学におけるRの普及IIに記載しているように,APAのタスクフォースでは,検定力分析と効果量の信頼区間を報告することを義務付けています (普及はしていません)。これはあくまで心理学 (心理統計学) の現状ですが,医学 (生物統計学) の現状はどうかを調べてみました。
こうして整理してみると,医学 (生物統計学) においても,検定力,効果量,区間推定を行うことが支持されていることがわかりました。無作為化比較試験の場合は,検定力分析と効果量及びその信頼区間の報告をするように,かなり明確に記載されています。観察研究の場合は,検定力分析と区間推定については明記されています。効果量の記載がないものの,関連する場合は効果量 (相対リスク) を臨床的有意性を判断するための指標に変換することを推奨しているあたりが, これらの分析の「普及状況」「概念的な説明」「報告の重要性」を以下の論文に詳述致しました。 また,「検定力の低い研究が非常に多い」ことを以下の論文に詳述致しました。
27. 精神科領域のためのRパッケージ (2010/2/5) Rのパッケージを開発しました。私がRを使い始めたときから,じっくりと開発を進めてきたものですので,6年間ほどの研究期間を費やしているという,もっとも息が長い研究になりました。精神医学,精神科看護学,臨床心理学のためのパッケージ (rpsychi) と命名しております。命名からは外れ,ほとんどの行動科学で使用可能ですが。。。 主に,論文に公開されているような情報 (平均値や標準偏差) から検定を行い,効果量と信頼区間を求めるものです。検定力分析やメタ分析をする際に,活用できるよう意図して作っております。なお,随時,関数を追加していく予定です。皆様の研究のお役に立てると幸いです。 社会言語科学会の冬期講習会 (2009/12/19 10:00-17:00 於: 日本大学文理学部) に御参加された方は,本パッケージのベータ版を使用していただきました。今後は,CRANからrpsychiをダウンロードして使用していただくよう,お願い申し上げます。(2010/2/5)
28. Rによる論文の審査/印刷期間の管理図 (2010/2/21) 「論文の審査/印刷期間は,いったい、どの程度かかっているのだろうか」という単純な疑問を図式化するRプログラムを作っています。使い方は,以下のようにします。 第1に,csvファイルをダウンロードして,適当なフォルダに保存します。
入力する情報は,「著者中心の日付」であり,郵送に要する期間等は,考慮しておりません。純粋に,著者が投稿した日,著者が審査結果を通知された日,著者が印刷を知った日を入力します。ここで,受理日をもうけていない仕様なのは,「修正稿を送ることにより,受理とする」という通知の後,正式な受理日を通知されないケースがあるためです。 第3に,このRプログラムの最初の3行を適切なフォルダ名とファイル名に変更の上,R上で処理します。 第4に,変更したフォルダ上に,PDFファイルが作成されます (下図と同様)。図には,以下の情報が含まれています。
Rユーザーの大部分は,研究者という職業かと思います。研究者の主要な仕事は「査読付き論文を印刷させること」とよく言われます。Publish or Perish (出版か消滅か) やFile-drawer problem (お蔵入り問題) という非常に耳が痛い格言もあります。このRプログラムを利用すると,自分の研究のおおよその,進ちょく管理をすることができます。決して,上記の問題の直接的な解決策にはなりませんが,おおよその予定が立つと,長期間の戦いにより疲弊した動機づけが下がることを予防できると思います。ある程度プログラムのカスタマイズが必要な場面も多いと思いますが,御活用いただけると幸いです。 |
|
||||||||||||||||||||||||||
|