29. 精神科領域におけるデータ解析環境Rの使用論文 (2010/8/12)
精神医学,精神科看護学,臨床心理学などの精神科領域の「日本人研究者」が発表した「査読付きの論文」の中で,データ解析環境Rを使用していることを明記した論文のリストを作成しようと試みています。現在のところ8編しか把握できておりません。しかも,自分や関係者の論文が中心であるという偏りがあります。徐々に,充実したものに変えていきたいと思っています。
このような暇な作業をする理由は,2つです。第1に,Rの使用は,精神科領域の科学論文として認められているという事例を出すこと。第2に,日本の精神科領域におけるRや統計学の教育に強い関心のある方とお近づきになりたいという下心が反映されています。そのような理由から,欧米の研究者を含めると,かなりの数になるのは明白なのに,
「日本人研究者」という適格基準を外していません。
上記の適格基準に該当する論文を公開された方は,ぜひ,論文のリストの登録のために御連絡頂けると幸いです。
日本語
精神医学
川島大輔, 川野健治, 伊藤弘人: 日本語版Suicide Intervention Response Inventory(SIRI)作成の試み. 精神医学 52(6): 543-551, 2010.
Version: 記載なし
統計手法: 多変量外れ値
パッケージ: mvoutlier
奥村泰之, 藤田純一, 野田寿恵, 伊藤弘人:「科学的根拠に基づく実践を適用することへの態度尺度 (EBPAS)」日本語版の心理測定学的特徴の検討. 精神医学 52 (1): 79-85, 2010.
Version: 2.7.1
統計手法: 項目全体相関,クロンバックのα係数,積率相関係数 (95% 信頼区間),偏相関係数 (95% 信頼区間)
パッケージ: 記載なし
奥村泰之, 下津咲絵, 岡隆, 坂本真士: うつ病治療の選好構造: 宮崎県内のA町の職員を対象として. 精神医学 50 (2): 133-139, 2008.
Version: 2.4.1
統計手法: コンジョイント分析 (フルプロファイル法・最小自乗法)
パッケージ: 記載なし
心身医学
可知悠子, 前田基成, 笹井惠子, 後藤直子, 守口善也, 庄子雅保, 廣山夏生, 瀧井正人, 石川俊男, 小牧元: 摂食障害患者におけるアレキシサイミアの特徴. 心身医学 46(3): 215-222.
Version: 2.0.1
統計手法: t検定,一元配置分散分析,多重比較,クロンバックのα係数
パッケージ: 記載なし
医療の質・安全学会誌
種田憲一郎, 奥村泰之, 相澤裕紀, 長谷川敏彦: 安全文化を測る: 患者安全文化尺度日本語版の作成. 医療の質・安全学会誌 4 (1): 10-24, 2009.
Version: 2.5.1
統計手法: 平均値・比率,比率差の効果量,点双列相関係数,ω係数,ポリコリック相関係数,ordered probit model
パッケージ: 記載なし
英語
Personality and Individual Differences
Okumura Y, Sakamoto S, Tomoda A, Kijima N: Latent structure of self-reported depression in undergraduates: Using taxometric procedures and information-theoretic latent variable modeling. Personality and Individual Differences 46 (2): 166-171, 2009.
Version: 記載なし
統計手法: Taxometric procedures
パッケージ:記載なし
Australian and New Zealand Journal of Psychiatry
Okumura Y, Sakamoto S, Ono Y: Latent structure of depression in a Japanese population sample: taxometric procedures. Australian and New Zealand Journal of Psychiatry 43 (7): 666-673, 2009.
Version: 記載なし
統計手法: Taxometric procedures
パッケージ:記載なし
Schizophrenia Research
Okumura Y, Ito H, Kobayashi M, Mayahara K, Matsumoto Y, Hirakawa J: Prevalence of diabetes and antipsychotic prescription patterns in patients with Schizophrenia: a nationwide retrospective cohort study. Schizophrenia Research 119 (1-3): 145-152, 2010.
Version: 2.8.1
統計手法: 比率 (95% 信頼区間),2群の母集団の比率差 (95%信頼区間),多項ロジットモデル
パッケージ:記載なし
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今年も,いろいろとありました。当Webサイトを御覧頂いている皆様に深謝致します。例年の目標管理のために,2021年の課題と反省 (妄想/妄言) と2022年の課題と反省 (妄想/妄言) を記載致しました。来年もよろしくお願い申し上げます。(2020/12/30)
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